Oculus Quest(オキュラス クエスト)向けのサイドローディング(※)アプリ「SideQuest」の開発元が、シードラウンドで65万ドル(約6,800万円)を資金調達しました。出資者には、Oculusの創業者のパルマー・ラッキー氏も含まれます(同氏は2017年にFacebookを退職済)
※サイドローディング:正規のアプリストア以外から、アプリを入手しインストールすること
「SideQuest」は、Oculusの公式ストアで配信されていない、非公式のソフトを入手できるアプリです。リリース以降徐々に知名度を拡大し、2020年5月には、100万DLを達成しました。現在は、同アプリで公開されているゲームをテストプレイすることで、収入を得られる新たなプラットフォームも構想されています。
「SideQuest」が調達した65万ドルのうち、50万ドルは、スタートアップのアクセラレータープログラム“BoostVC”が出資。残る15万ドルは、ラッキー氏と、ベンチャーキャピタルのThe Fundが出資しています。
関係者のコメント
今回の出資について、ラッキー氏は米メディアTechCrunchに対して、以下のようにコメントしています。
VRエコシステム、あるいは人々のVRヘッドセット上で動作するものに対して、HMDメーカー以外が、影響力を持つべきです。私が「SideQuest」を選んだのは、(同アプリ)が、「Oculus Share」に通じるスピリットを有していると感じたためです。
「Oculus Share」は、Oculusが過去に試作していたアプリストアです。完成度などに関係なくVRアプリをホストすることを目的としていました。Oculus公式ストアも同様のコンセプトで運営されていましたが、Oculus Questリリースの際、同ヘッドセット向けの審査規定が設定されました。
(参考)Road to VR
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