一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」を開発中のフェイスブックが、VRコンテンツのクオリティに関する新たな規定とその方針を告知しました。Oculusの公式ブログによると、Oculus Storeで配信されるOculus Quest向けのVRコンテンツには「これまでよりも厳格で、我々としても過去に類を見ないレベルの品質管理」が設定されるとのことです。
Oculus Questとは
「Oculus Quest(オキュラス クエスト)」は、フェイスブックが開発を進めている一体型VRヘッドセットです。同じくフェイスブックの一体型VRヘッドセット「Oculus Go」と比較すると、6DoF(※)のトラッキング機能が実装されており、体を動かしたり手を動かしたりといったことが可能になっています。
(※6DoF:デバイスの回転だけでなく、位置情報の認識による、ユーザーの上下左右の動きに対応したトラッキング)
予定価格は64GBモデルが399ドル(約45,000円)。日本での発売は未定ですが、日本語の公式サイトはすでに開設されており、国内でも発売される可能性は高いと推測されます。
コンセプト企画書の提出が必要に
今後、Oculus Quest用のVRコンテンツを公式ストアにあたるOculus Storeで配信・販売する場合、デベロッパーは品質管理の一環として、OculusへVRコンテンツのコンセプト等を記載した企画書を提出することになります。
Oculusは受け取った企画書を確認し、「コンテンツのクオリティがOculusの望む基準に達しているか」「市場での成功の見込みがあるか」「コンテンツの内容が規定のガイドラインに沿っているか」などを精査するとのこと。
Oculusは公式ブログにおいてコンセプト企画書の内容について、「企画書ではコンテンツの素晴らしさを列挙するだけでなく、いかにOculus Questユーザーの心をつかめるかを述べる必要がある」としています。
今回の新方針について、Oculusは「コンテンツ制作の初期段階で合否の判定を行えば、デベロッパー側が見込みのない投資や開発リソースの投入を避けることにも繋がる」「この変更の目的は、デベロッパーが私たちのプラットフォームで成功すること」と解説。双方にとってメリットのある決定である、と説明しています。
RiftやGoには影響なし、実施は2019年3月から
今回発表された新方針は、Oculus RiftやOculus Goのストアや開発プロセスについては「変更なし」とのこと(原文では“ This new process is specific to Oculus Quest: no changes have been made to our application submission system for Rift or Oculus Go.”としています)。
本記事で取り上げたこのOculus Quest向け規定は、2019年3月からの実施が予定されています。コンセプト企画書の提出フォームは、Oculus公式サイトの開発者向けのページOculus開発者センターに設置される予定です。
Oculus Questに関する記事はこちら。
(参考)Road to VR、Oculus公式ブログ
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