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Meta Quest 2020.06.27

Oculus Quest購入後にやるべき おすすめ活用法【2020年版】

一体型VRヘッドセットOculus Quest(オキュラス クエスト)で“できること”は実にさまざま。ゲームで遊んだり、動画を鑑賞したり、フィットネスに利用したりと、多くの活用法があります。

しかし買ってみたものの、何から手を付ければ良いか分からない方も多いはず。本記事では、そんなOculus Questのおすすめの使い方を紹介していきます。

①人とコミュニケーションを取る

Oculus Questには、デフォルトでボイスチャット機能が搭載されています。フレンド登録した他のユーザーと「パーティ」を作成し、ボイスチャットをしながらVRゲームを遊べます。VR内で撮影した写真をFacebookでシェアも可能で、多様なコミュニケーションを楽しめます。

またVRならではのコミュニケーションプラットフォームとしては「VRChat」が有名です。Oculus Questからプレイする「VRChat」には、ワールドやアバターに対していくつかの制約があるものの「アバターを介したコミュニケーション」を体験する上では問題なくプレイできます。有志によるOculus Quest向けのワールドやアバターの提供も進んでおり、日に日に遊びやすくなっています。また友人と様々なゲームなどが遊べる老舗ソーシャルVR「Rec Room」も、Oculus Questに対応しています。

また、Facebookからは新たなVRソーシャルサービス「Horizon」が予告されています。自分で作成したアバターで、他ユーザーとコミュニケーションやゲームに興じたり、さらに自らの手でワールドの作成もできるという、Facebook独自のVRソーシャルになるとされています。サービスインの時期は不明ですが、将来的にOculus Quest上でのコミュニケーションの新たな土台となるかもしれません。

②VRゲームを遊ぶ

Oculus Questで遊べるゲームは専用のOculus Storeからダウンロードが可能です。良質なゲームやアプリケーションが数多くラインナップされています。

その中でもエントリータイトルとしておすすめしたいのが、「Vader Immortal: A Star Wars VR Series」。その名の通りスター・ウォーズを題材としたVRゲームで、Oculus QuestとTouchコントローラーの基本的な操作を一通り網羅しながら、スター・ウォーズの世界をライトセーバー片手に歩むことができます。ブラスターの光線をライトセーバーで弾き返す瞬間は脳汁が吹き出ること間違いなし。全3部作構成となっていて、1部それぞれ990円とお手頃価格なので、そういった意味でもとっつきやすいタイトルです。

フリークライミングゲーム「The Climb」もおすすめタイトルです。両腕の力だけを頼りに、自然の絶壁をひたすら登っていくシンプルなゲームですが、鮮明な大自然の光景と、少し手を滑らせれば谷底へ落下してしまうスリルが、ものすごい臨場感を生み出します。気がつけば全身がヘトヘトになっていることもある、刺激的なスポーツを体験できる秀逸な一作です。

バイオレンスに撃って殴りたい気分ならば、「Robo Recall: Unplugged」は欠かせません。暴走したロボットたちへ向け銃で撃つ!」「殴る!」「手足を引きちぎる!」「投げつける!」といった爽快なアクションが体感できます。自由な操作ができるTouchコントローラーをフル活用できるのもポイント。ケーブルから解放されたOculus QuestのVRの真骨頂を味わえます。ただし、暴れすぎて部屋を破壊しないように! 筆者は近くのPCのモニターに右ストレートを食らわせてしまいました…。

以上3本のVRゲームは、Oculus独占タイトル。他のVRヘッドセットでは遊べない独占タイトルを遊べるのは、Oculus Questの強みです。ちなみにOculus Questには無料のデモもいくつかインストールされているので、まずはそこから触ってみるのもアリです。

③Webブラウザを活用する

Oculus QuestにはWebブラウザも標準搭載されています。ネットサーフィンはもちろん、Twitterも利用できますし、「青空文庫」を開いて読書も可能です。また、ブラウザ経由で利用できるVRコンテンツも各所で用意されています。スタンダードなリズムゲーム「Cadenza!!」や、カフェの店員になってエスプレッソを作る「Barista Express」といった本格的なVRゲーム、ドル札をバラまくだけの「Make it Rain」といった小ネタまで、幅広いコンテンツが有志によって用意されています。

また同じWi-Fi環境下でPCがある場合、「Virtual Desktop」というツールを使えば、Oculus QuestからPCを操作することも可能です。小さなノートPCの画面でも、VR空間上ならばサイズは自由自在。実用性はともかく、物理世界では体験できないようなPC利用も可能です。

④動画を見る

今やOculus Questは動画系のアプリが豊富なヘッドセットとなっています。YouTubeDMMAmazonプライムNetflix、Oculus TVと、主要動画配信サービスのアプリは揃い踏みの状態。映画、アニメ、舞台、バラエティ、アダルトなどの幅広い映像コンテンツはもちろん、YouTubeのライブ配信も観ることができます。

とりわけYouTubeは360度映像が充実しています。Oculus QuestのYouTubeアプリならば、再生時に自動的に360度映像に切り替わるようになっているため、お手軽にコンテンツを楽しめるでしょう。

ちなみに上述のブラウザ機能でも動画サイトは閲覧可能です。まだ対応していないニコニコ動画などは、ブラウザ経由で視聴できます。

⑤体を動かす

VRゲームは全身を動かすものが多く、フィットネスにも向いています。ケーブルに縛られず自由に動き回れるのもポイントで、Oculus Storeには「スポーツ・フィットネス」という専用のカテゴリが用意されています。

定番といえば「Beat Saber」でしょう。動かすのは両腕がメインですが、意識的に足腰も動かすようにすると相応の負荷がかかります。一説によれば、その運動量はテニス並みとも言われています。

一方、VRシャドーボクシングともえいるリズムゲーム「BOXVR」は、「Beat Saber」以上に全身の動きを要求される、さらにフィットネス向けのタイトルです。

2020年に発売されたばかりの「Supernatural」は、「Beat Saber」と「BOXVR」のあいのこのような操作に、バーチャルトレーナーによる指導や、コンパニオンアプリによる心拍数計測機能などを取り入れた、より本格的なワークアウトを志向したタイトルです。月額サブスクリプション制を採用するなど、ハードルは若干高めですが、継続性を重視するならばおすすめです。

このほか、「OhShape」「The Thrill of the Fight」「Dance Central」「Audio Trip」など、フィットネス系ゲームはとにかく豊富。まずは「Beat Saber」のデモ版から触りつつ、自分好みのフィットネス・プログラムを探してみるとよいでしょう。

⑥リラックスする

VRに刺激ではなく癒しを求める人もいるかもしれません。ヘッドセットをかぶることで、現実の情報の多くを遮断できるVRは、心のリラックスにうってつけです。

日頃のストレスを癒すには、趣味に没頭するのが一番。たとえば、ひたすらろくろを回してみたり。陶芸シミュレーター「Let’s Create! Pottery VR」は、独創的な壺を作ってオークションで売ったり、依頼に応じた陶磁器を作って納品したりと、ものづくりの楽しさがギュッと詰まった良作です。単純ながらも、ひたすら無心でものを作っていく楽しさと充実感が、日常の喧騒を忘れさせてくれます。

無心で釣り糸を垂らして太公望気分に浸りたいなら、釣りシミュレーターの「Real VR Fishing」がおすすめです。水辺にひっそりと座り、釣り竿を握って魚を釣るというシンプルなゲームです。魚を釣らずにただ水辺でゆったりと過ごしてもOK。釣りをしながら好きな音楽や動画(YouTube)を流せます。釣った魚はロッジの巨大な水槽に入れて鑑賞でき、釣りを軸に自由な時間の過ごし方ができます。

他にも、瞑想とトリップ体験がいっしょに味わえる「TRIPP」や、塗り絵のストレス軽減効果に着目したインタラクティブ塗り絵「Color Space」など、静かな没頭で心をリラックスさせるゲームもそろっています。

⑦外出気分を味わう

外出自粛によって思うように外に出ることができない昨今。VRなら世界中、どんな場所へも自由に飛んでいけます。

手軽に旅がしたいなら「Wander」がおすすめです。360度視点でGoogleストリートビューを閲覧できるアプリで、ストリートビューで見えるところならどこへでも自由に行くことができます。自分で行きたい場所を選ぶだけでなく、ランダムで様々な場所へ飛ぶこともできるため、「Wander(放浪する)」の名の通り世界中にぶらり旅ができるアプリです。

より壮大な旅が好みなら「National Geographic Explore VR」が良いでしょう。ナショナルジオグラフィックのスタッフとして、マチュ・ピチュや南極を冒険できるVRゲームです。360度映像ではない、VR上に再現されたマチュ・ピチュで古代インカ文明の足跡をたどったり、南極の氷壁をよじ登ったりと、エキサイティングな冒険が待ち受けています。カメラマンとして現地の写真を撮影するという目的もあり、撮影した写真は外部にシェアできるため、バーチャル冒険体験を友人に自慢できるかもしれません。

⑧Oculus Linkで高品質なPC VRを体験する

Oculus QuestはPCに接続する必要がありません。しかしPCに接続すると高品質なPC接続型VRにパワーアップします。「Oculus Link」という機能です。

必要なものは、USBケーブル(2.0以上。3m以上のものを推奨)と、一定以上のスペックのPC(ゲーミングマシンを推奨します。詳細な要求スペックはこちら)。対応USBケーブルはOculus公式のものも販売されていますが、サードパーティ製でも問題ありません。

「Oculus Link」を起動すれば、Oculus Quest単体よりも高画質なVRを体験できます。コンテンツはOculus Rift対象のものに加えSteamVRも起動可能です。さらにOculus非公認のコンテンツも(ものによって)対応しています。

導入ハードルは若干高いものの、より幅広いVRに触れられる画期的な機能です。ぜひ体験してみてください。

⑨ハンドトラッキング機能を体験する

Oculus Questにはハンドトラッキング機能が実装されています。手の動きをセンサーで検知し、VR内の動きに反映させられる機能で、コントローラー不要でVRを操作できます。

ブラウザ検索もハンドトラッキング機能に全面対応しています。指先だけでブラウザを操作できるため、わざわざコントローラーを握らなくても大丈夫です。

ハンドトラッキングに対応しているゲー厶やアプリも増えてきていますので、ぜひ試してみると良いでしょう。

まとめ

今回紹介したのはOculus Questでできることの一部です。現在進行系で進化しているため、日々できることが増えています。Oculus Linkやハンドトラッキングも、つい最近解禁されたばかりの機能です。

またOculus Go対応していたものがOculus Questにも追加対応されるというケースもあります。バーチャルライブプラットホーム「VARK」もそのひとつです。バーチャルイベントプラットホーム「cluster」も、将来的な対応が予告されています。

一方で、ストアに並ばないようなゲームは「SideQuest」というアプリを用いて導入するという裏道も存在します。これは非公式の方法なので表立っておすすめはしにくいのですが、気になる方はぜひ調べてみてください。

執筆:浅田カズラ


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