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業界動向 2020.03.09

 Oculus Quest向けコンテンツ審査に変化か 公式な「SideQuest」の代替?

フェイスブックは、VRヘッドセットOculus Quest(オキュラス クエスト)のコンテンツ開発者に対して、厳格な審査基準を設定しています。しかし、今後この仕組が変化する可能性を示唆されています。

Oculus Store以外の方法を模索?

自身のTwitterにてOculus Quest向けのコンテンツ戦略について発言したのは、コンテンツ・エコシステムのディレクターを務めるChris Pruett氏。同氏は次のようなコメントを投稿しました。

Questに関しては、洗練と高品質に注力することでデベロッパーの真の成功を実現してきました。(中略)
一方で、我々は多くの開発者や熱心な人(訳注:VRユーザー)が、より簡単にアプリにアクセスしたり、公開したりするOculus Store以外の方法を求めていることも理解しています。この点について、我々は現在進行形で検討しています。(詳細は追って共有します!)

公式なSideQuestの代替か

この投稿の背景と考えられるのは、フェイスブック社が審査で却下したコンテンツが、ときにサイドローディング(※)アプリ「SideQuest」で人気を集める、という現状です。
(※サイドローディング:正規のアプリストア(この場合はOculus Store)以外から、アプリを入手しインストールすること)

例えばVRFPS「Crisis VRigade」は「SideQuest」で、1月中旬時点50,000回を超えるダウンロード数を記録。VRヘッドセットを着けたままPCの操作を可能にする「Virtual Desktop(バーチャルデスクトップ)」も、Oculusの指導でSteamVRへの対応機能が削除された後、「SideQuest」で復活を果たしています。

Pruett氏の発言からは、フェイスブックがOculus Store以外のアプリ入手ルートを検討していることがうかがえます。公式に「SideQuest」の代替をリリースし、審査基準に満たないコンテンツを入手可能とするのか、あるいはアーリーアクセス状態のアプリを公開するのか――その意図はまだはっきりしません。しかし、ユーザーにとっては明るい話だと考えらえれます。

(参考)Upload VR


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