スマートフォン向けARゲーム「ポケモンGO」などを手掛けるナイアンティックは、Verizon(ベライゾン)、ソフトバンクといった各国の大手通信プロバイダーとのアライアンスを発表しました。”Niantic Planet-Scale AR Alliance”と銘打ったこの協定。5G通信技術を活用し、「惑星規模のAR」へと歩みを進めます。
5G時代のAR体験を提供
今回のアライアンスの目的について、ナイアンティックは「5G通信に最適化されたAR体験を提供し、世界のユーザーにその意義を理解してもらいたい。また、より多くの開発者が独自のアプリやゲーム開発を始めるに当たり、5GにおけるARのスタンダードを示すことも目指す」と掲げました。
2020年9月2日現在、アライアンス参加企業は以下の8社です。
・Verizon
・SoftBank
・EE(イギリスの携帯電話事業者)
・Orange(フランスの通信事業者)
・SKテレコム(韓国の携帯電話事業者)
・ドイツテレコム
・Globe(フィリピンの通信事業者)
・TELUS(カナダの通信事業者)
今後も参画受付
ナイアンティックは従来から、「Real World Platform」というAR技術基盤の開発を行っています。惑星規模(Planet-Scale)のARを可能にするプラットフォーム構築を目指しており、世界の3D空間マップ作成等を進めてきました。
モバイル通信業界における世界の主要企業を巻き込んだこの提携も、同じ目標に向かい、進んでゆくものと思われます。同社はこれらの取組を通したAR技術の進歩により、複数の人数で同時に同じが体験できるマルチプレーヤー機能や、ARをより自然に現実世界に重ねるリアリティブレンドなどの機能のプラットフォームへの実装を実現させるとしています。さらに現実世界での持続性のあるARコンテンツ他、多くの機能開発が進行中だということです。
同社はアライアンスへの参加を今後も受け付け、ネットワーク企業、デバイスメーカーといったモバイル通信のエコシステムに関わる企業を歓迎する、と表明しています。詳細はナイアンティックの問合せ窓口から。
「惑星規模のAR」とは
ナイアンティックの目指す「惑星規模のAR」については、こちらの記事でもインタビュー等を紹介しています。
(参考)Niantic