「Niantic Lightship VPS for Web Hands-on Workshop」の第2回が東京・原宿で開催されます。本ワークショップでは、NianticのAR開発キット「Lightship ARDK」と、WebAR開発プラットフォーム「8th Wall」を使ってアプリを制作。11月25日の14:00より開催予定で、参加費は無料、定員は30名です。
Nianticの「Lightship VPS」とは
「Lightship VPS」は、Niantic社が提供するARプラットフォーム「Niantic Lightship」の機能のひとつです。「ビジュアル・ポジショニング・システム(VPS, Visual Positioning System)」とは、ユーザーのカメラから送られた画像を用いて、利用者の現在地と向きを精確に測定するシステムのことです。
ほかに測位システムとして有名なものには、いわゆるGPS(Global Positioning System)があります。こちらは人工衛星からの信号を用いて現在地を測定できますが、単独では方向特定ができず、また測位にもしばしば数メートルの誤差が生まれます。対してVPSは、デバイスから送られた画像を3Dマップと照合して、ユーザーの現在地・方向を測定できます。おおむねGPSとVPSは相補的な関係にあり、併用することで、数センチメートル単位でのより精確な測位が可能になるとされています。
なお「Lightship VPS」による測位は、「Waypoint(ウェイポイント)」と呼ばれる特定の地点からのみ利用可能です。現時点では東京含む6都市にて30,000以上ものロケーションで利用可能。現在進行形で対応範囲を拡大中です。
またNiantic社は、独自のAR Unity SDKである「Lightship ARDK」を提供しています。また同社は、2022年3月にWebARプラットフォーム「8th Wall」を運営する8th Wall社と合併。9月には、「8th Wall」で「Lightship VPS」が利用可能となったことで、「Web版のLightship VPS(Niantic Lightship VPS for Web)」が使用できるようになりました。現在「8th Wall」ユーザーは、NianticのマップをもとにWebARコンテンツを制作できます。
ARDKと8th Wallを使ったアプリ制作ワークショップ
今回開催されるワークショップは、上述のARDKと8th Wallの両者を使ってアプリを制作する内容となっています。前半はARDKを使ってアプリ作成、後半は同じアプリを8th Wallで作成し、オクルージョンや位置の精度の違いなどを比較する予定となっています。さらに、デザイニウムの桐井岳氏とNiantic社の白石淳二氏が登壇予定です。
なお、開発に必要な端末やアカウントは各自準備して、会場に持参とのこと。詳細はconnpassで公開されている事前準備資料で確認できます。
Niantic Lightship VPS for Web Hands-on workshop #2 開催概要
イベント名 |
Niantic Lightship VPS for Web Hands-on workshop #2 |
対象 |
UnityやJavascriptの経験者 |
スケジュール |
14:00 開場、ARDKと8th Wallの説明など |
開催日時 |
2022年11月25日(金) 14:00 〜 17:00 |
開催場所 |
〒150-0001 |
参加費 |
無料 |
参加方法 |
connpassのページから申し込み(定員30名) |
(参考)connpass