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テック 2022.05.26

NHK技研が「ピントが合う」VRヘッドセットを発表、ライトフィールド技術活用で

NHK放送技術研究所は、物体からの反射光などを再現する「ライトフィールド技術」を活用したVRヘッドセット「ライトフィールド・ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」を開発しました。NHK技研によれば、「従来の方式よりも自然な3D映像を視聴でき、目の疲れの抑制が期待できる」としています。

KYOTO CG ART CONTEST
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ライトフィールド技術によって”ピントが合う”違和感のないVR視聴を実現

NHK技研によれば、「従来のVRヘッドセットでは、左右の目に視差のある映像を映し出すことで立体感を得ているものの、目の焦点位置がディスプレイ上に合っていることから、注視している箇所にピントが合わないといった不自然な見え方となり、視覚疲労が起こると考えられている」とのこと。

これまでにも、ライトフィールド技術を活用したVR/AR向けヘッドセットのプロトタイプを開発するCREAL、Metaの物理的にレンズを動かしてピントを調整するプロトタイプ「Half Dome」など、「ピントが合わない」問題を解決しようと、様々な企業が取り組んできました。

NHK技研が発表した「ライトフィールドHMD」では、小さなレンズを多数並べた「レンズアレイ」をディスプレイの前に配置し、ディスプレイには個々のレンズに対応する小さな被写体の映像を表示。これによって、現実と同じように被写体の奥行き方向の位置に応じて目の焦点位置が無意識に調整されるようになり、注視した箇所にピントが合うような、自然な3D映像を視聴できます。

ヘッドセットを一般的なサイズまで小型化

従来「ライトフィールドHMD」ではヘッドセット本体の奥行きサイズが大きくなることが課題でしたが、3D映像をディスプレイの外側に虚像として形成させることで、レンズアレイと接眼レンズの間の距離を小さくし、ヘッドセットの小型化を実現しています。

NHK技研は今後、「レンズアレイなどの光学系を改善し、3D映像の品質を高めるとともに、評価実験により表示特性を検証し、より快適なVR視聴ができるデバイスの実現を目指す」とコメントしています。

(参考)NHK放送技術研究所


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