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業界動向 2023.02.22

マイクロソフト、産業向けメタバースやHoloLens開発チームを大幅にレイオフか。一方「継続的に投資」も表明

2月10日、米マイクロソフトは1万人規模のレイオフを開始したようです。Bloomberg、The Informationなど複数の米メディアが報じました。産業用メタバース開発チームの全スタッフ数相当の約100名と「Hololens」開発チームの大半が対象となった、とのこと。一方、同社は公式ブログにて「産業用メタバースに、今後も継続的に投資していく」としています。


(出典:Microsoft Industry Blogs)

大規模レイオフに伴い、XR事業再編

米マイクロソフトは、2023年1月末に大規模レイオフ計画を明らかにしていました。3月末までに全従業員の5%弱にあたる1万人がその対象とされています。これに伴い、「MRTK(Mixed Reality Tool Kit)」開発チームの解散やソーシャルVR「AltSpaceVR」のサービス終了が発表されています。

一方、2月に更新されたWindows Blogでは、MRデバイス「HoloLens 2」は今後も生産とサポートを継続すると明らかにしています。サービスを終了する「MRTK」についても、今後も開発者が利用できるよう、MRTKとHoloLens 2の互換性を維持する予定です。また開発者向けMRフレームワーク「Microsoft Mesh」への注力についても「現在、他企業と早期検証を進めている」と言及しています。

レイオフ実施でもXRへの継続投資を強調

複数の米メディアBloomberg、The Informationなどによると、「レイオフ対象者には産業用メタバース開発チーム(Industrial Metaverse Core Team)の全スタッフ数相当の約100名と『Hololens』デバイス開発チームの大半が含まれる」とのこと。産業用メタバース開発チームは2022年10月に発足したばかりで、データ管理、IoT、デジタルツイン、コラボレーションツール「Teams」、「Hololens 2」を含むMRデバイスの開発など幅広いXR分野に取り組んでいました。

マイクロソフトは、こうした報道を受け2月13日に公式ブログを更新。「設計、構築、運用、最適化のイノベーション・ループに基づき、顧客が産業用メタバースの価値を完全に実現できるよう、技術、プラットフォーム、ソリューションに継続的に投資していきます」、「この領域でイノベーションを起こすという我々のコミットメントと、顧客をサポートするという我々のコミットメントは揺るぎないものです 」と、メタバース関連に前向きである旨をコメントしています。

(参考)Microsoft Industry BlogsBloombergMixed-news


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