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業界動向 2023.02.07

マイクロソフト、MRやメタバース分野の継続を改めて表明

マイクロソフトは、「HoloLens 2」をはじめとするMR分野への取り組みを今後も継続する方針を、改めて表明しました。先日発表されたソーシャルVRサービス「AltspaceVR」の終了や、オープンソースツールキット「MRTK(Mixed Reality Tool Kit)」開発チーム解散について、補足・説明する意図があるものと思われます。


(出典:Windows Blog)

「HoloLens 2」の生産とサポートは継続、MRTKとの互換性も維持の方向

1月末、マイクロソフトは2023年3月末までに従業員10,000人を削減する旨を発表しました。これに伴い、MRTK開発チームの解散や「AltspaceVR」のサービス終了が明らかにされており、マイクロソフトのMRやメタバース分野における動向が注目を集めていました。

2月2日に更新されたWindows Blogによると、MRデバイス「HoloLens 2」は今後も生産とサポートを継続。あわせて「Dynamics 365 Guides」「Dynamics 365 Remote Assist」も引き続きアップデートしていくと方針を表明。MRTKについては、必要に応じたオープンソースへの継続的な貢献を通して、今後も開発者が利用できるよう、MRTKとHoloLens 2の互換性を維持すると述べています。

Microsoft Mesh」への注力についても「現在、他企業と早期検証を進めている」と言及しています。進捗として、先月中旬には「世界経済フォーラム2023」において発表された「Global Collaboration Village」を紹介。これはアクセンチュアの協力を得ながらMicrosoft Mesh上に構築しているとのこと。「AltspaceVRの廃止という難しい決断を下したが、その蓄積はMicrosoft Meshに活かされる」と、AltspaceVRのサービス終了にも触れました。

ブログでは、最後に「IVAS(統合視覚増強システム:Integrated Visual Augmentation System)」についても話しています。IVASは現在、米陸軍と共同で開発を進められている実戦用MRデバイスです。昨年12月には、YouTubeチャンネルにおいて、紹介動画が公開されました。

IVASはもともとHoloLens 2が原型としてカスタマイズされたものです。マイクロソフトは、兵士たちからのフィードバックに対応するべく、製品設計を改訂する契約を先日結んだとのこと。同社は今後もMR分野について精力的に取り組んでいく姿勢を見せました。

(参考)Windows Blog


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