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業界動向 2022.12.29

「HoloLens 3」の登場は2024年以降? マイクロソフト、産業用HoloLensシリーズの「後継機はまだ必要ない」

マイクロソフトのMixed Reality担当部長であるScott Evans氏は、公式ブログにてHoloLensシリーズの今後の展開についてコメントしました。


(画像:マイクロソフト公式ブログより引用)

産業用MRデバイスの頻繁な機種更新は”求められていない”

マイクロソフトは12月15日に公式ブログ記事で、いくつかの企業における「HoloLens 2」ユースケースを紹介しつつ、HoloLensシリーズの今後の展開について言及しています。

本記事で同社のMixed Reality担当部長であるScott Evans氏は、「常に新しいガジェットを期待している消費者とは異なり、産業用メタバースでのHoloLensシリーズ活用を考える企業は、2年ごとにデバイスを交換することを望んでいません。むしろ契約解除を増加させます。性能が10%向上したからといって、旧式になることを望む人はいません。後継機はまだ必要なく、適切なタイミングで提供されることを顧客は望んでいます」とコメント。

同氏はさらに「ディスプレイ、トラッキング、センサー、バッテリー寿命などすべての同社のコアハードウェア技術は向上している」と言及したうえで「”意味のあるアップデート”にするために、私たちは適切なデザインポイントを探しているところです。顧客は、さらに高い投資対効果を可能にする後継デバイスを求めているのです」と語りました。

開発人材の流出相次ぐが、後継機の開発は続く?

2022年には、HoloLens開発チームをめぐって複数の人事異動が報じられていました。1月初めには、開発チームの人員が競合他社へと流出していることが、複数回に渡って報じられました。

さらに2022年6月には、「HoloLensの生みの親」であるAlex Kipman(アレックス・キップマン)氏がマイクロソフトを退社すると報じられ、10月には本人がLinkedinにて正式に退社したと明らかにしています。

本記事の執筆時点でHoloLens開発チームは、副社長兼チーフプロダクトオフィサーであるPanos Panay氏が率いるWindows & Devices部門の下で運営されています。今回公開されたブログ記事での言及から、同社は「HoloLens 3」に当たる最新デバイスの開発を諦めてはおらず、今後数年は現行機のアップデートを見込んでいることが推測されます。

(参考)Windows Central


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