三菱重工業グループの三菱パワー株式会社と南国アールスタジオ株式会社は、遠隔支援プラットフォーム「MHI Virtual Meeting Room」の共同開発を開始しました。本プラットフォームは、MRデバイス「HoloLens 2」などを使用し、遠隔地にいるメンバーとのデータのやり取りやコミュニケーショを可能にするとしています。
南国アールスタジオは、MR専門の開発会社です。「MHI Virtual Meeting Room」の基盤には、同社の遠隔会議システム「WHITEROOM」が採用されています。
「MHI Virtual Meeting Room」は、自宅やオフィス、現場など遠隔地にいる複数のメンバーをつなぐ、遠隔支援プラットフォームです。音声や映像、ドキュメント、3DCGモデルなどをリアルタイムに共有できるとしています。HoloLens 2を装着しているメンバーは、自分が見ている現実にデータを重ねて表示することが可能です。
また、実施履歴・証跡などのデータを一元管理し、業務生産性向上や社内、グループ間での連携強化を狙っています。 対応デバイスはHoloLens 2、iOSデバイス、PCです。両社は2021年3月の試験運用開始を目指します。
遠隔地から現場の作業員をサポート
AR/MR技術を活用した遠隔支援ソリューションは、製造業やインフラ業などのメンテナンスや点検業務で活用が進んでいます。現場作業員が見ている映像を共有したり、マニュアル等を作業員が装着するデバイスに表示したりすることで、業務の効率化が期待されています。今回のHoloLens 2を使った「MHI Virtual Meeting Room」のように、これまでにも取り組みが行われています。