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活用事例 2020.10.16

文科省がVR教育プログラムを採択 救急救命士向けにVRで臨床実習

文部科学省は「令和2年度専修学校における先端技術利活用実証研究」において、VR教育プログラムを採択しました。

「令和2年度専修学校における先端技術利活用実証研究」は、専修学校での養成を強化するため、産学が連携して取り組むプロジェクトです。実践的な職業教育を支える実習授業等において、先端技術の活用法について実証・研究を行います。

今回採択されたのはVR開発会社の株式会社ジョリーグッドが進める「救急救命向けVR教育プログラム開発事業」。ジョリーグッドは、一般社団法人全国救急救命士教育施設協議会(JESA)に加盟する全国の救命士育成施設23校に対し、VR臨床実習カリキュラム開発、その教育効果の検証を行います。JESA加盟校の指導者らは監修を務めます。施設環境によって学べない救急車同乗実習や希少な症例、緊急症例をVRコンテンツ化します。

VR臨床実習カリキュラムは、教育格差や時間・場所の制約に関係なく、学生に均一な教育を提供することで臨床経験値を効率的に高める期待がされています。ジョリーグッドは、「リモート環境でも従来の実習カリキュラムと同レベル以上の学習効果のあるプログラムの開発を目指す」としています。


(VR臨床教育カリキュラムで提供されるコンテンツ)

リモート環境ではジョリーグッドが開発したVR医療教育システム「多接続リモートVR臨床システム」が活用されます。「多接続リモートVR臨床システム」は講師の医師と受講者が一箇所に集まることなく、治療スタッフの各視点をVRで一斉に臨床学習できる医療教育システムです。

VRを活用した教育・研修システムは各企業が取り組みを進めています。国内では直近でファミリーマートが検証しており、日本航空(JAL)は導入を開始しています。

(参考)株式会社ジョリーグッド プレスリリース


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