世界規模で流行が続く“メタバース”。今回、「オープンで包括的な」メタバースを目指し、新たなフォーラムが立ち上がりました。技術コンソーシアム、クロノスグループが組織するMetaverse Standards Forumです。
標準化団体そのもの“ではない”
Metaverse Standards Forumはミッションとして、「オープンで包括的なメタバースに不可欠な、オープンかつ相互運用性のあるスタンダード(標準)を適切に構築することを支援する」と掲げています。
しかし同フォーラム自体は、メタバースの標準を策定する標準化団体ではないようです。あくまでも業界企業と標準化団体の間に入り、何がメタバースのスタンダードに必要かを見極める助けをする、という立場となっています。メンバーには業界企業だけでなくWorld Wide Web Consortium (W3C)、OpenAR Cloudといった複数の標準化団体も名を連ねており、このように双方を束ねている点で非常にユニークな存在だと言えます。
多数の業界企業が参加
立ち上げメンバーとして参加する業界企業は、Adobe、Epic Games、Unity、Meta、Microsoftなど。日本からはソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が参加しています。
ホストであるクロノスグループは、様々なVR/ARプラットフォームでのデバイス・アプリ間の仕様を標準化するOpenXRの策定も行っています。こうした実績も踏まえ、オープンなメタバースに向けた取り組みが期待されます。
フォーラムへの参加費は無料。秘密保持契約(NDA)や、特許ライセンスの義務も発生しません。会合はオンラインで行われ、第1回は2022年7月の開始を予定しています。
参加を希望する企業や団体は、公式サイトから申込が行えます。
(参考)Road to VR
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