2016年4月に発売されたVRヘッドセット「HTC VIVE(エイチティーシー・ヴァイヴ)」は、PCと接続してゲームやその他のコンテンツを楽しむことができるハイエンドVRデバイスです。本記事では、HTC Viveの特徴や価格、必要なPCスペック、おすすめのVRゲーム、最新情報などをまとめて紹介します。
目次
HTC VIVEの特徴
価格と入手方法
本体スペック
必要なPCスペック
おすすめVRゲーム
周辺機器・上位機種
次世代デバイス「VIVE Cosmos」
HTC VIVEの最新情報を知りたい人へ
HTC VIVEの特徴
HTC VIVEは、台湾を拠点とするスマートフォンメーカーであるHTCが、コンテンツ配信プラットフォーム「Steam」で知られるアメリカのValve社と共同開発したPC接続型のハイエンドVRヘッドセットです。
HTC VIVEの特徴は、最大3m×4mの空間において体験者の頭や手の位置を認識する、「ルームスケール」というトラッキング機能です。また、Valve社が提供しているVRシステム「SteamVR」に初めて対応したデバイスでもあります。こちらでは3,400以上の対応コンテンツが配信されています。
そのほか、HTCはHTC VIVE向けのVRコンテンツ配信プラットフォーム「Viveport」を展開しています。「Viveport」ではゲームだけでなく、アートやクリエイティブツール、デザイン、教育、ファッション、ミュージック、スポーツ、トラベル、ビデオなどのVRコンテンツが配信されています。
価格と入手方法
2019年2月現在、HTC VIVEの価格は64,250円(税別)です。VRヘッドセット、VIVEコントローラー(×2)やベースステーション(×2)、VR体験に必要なアクセサリなどが含まれています。HTC VIVEはHTC VIVE公式サイトと国内正規販売店から購入できます。
本体スペック
ディスプレイ |
対角3.6インチ |
解像度 |
2,160×1,200(片目1,080×1,200) |
視野角 |
110度 |
重量 |
555g |
リフレッシュレート |
90Hz |
トラッキング |
アウトサイドイン方式(付属のベースステーションを使用) |
プラットフォーム |
Steam、Viveport |
必要なPCスペック
OS |
Windows 7 SP1/8.1/10 |
CPU |
・Intel Core i5-4590以上 |
グラフィック |
・NVIDIA GeForce GTX970以上 |
メモリ |
4GB以上 |
ビデオ出力 |
HDMI 1.4以降×1、またはDisplayPort 1.2以降×1 |
USB |
USB 2.0以降×1 |
おすすめVRゲーム
Beat Saber
「Beat Saber」は、次々と流れてくるブロックを光る剣で斬るVRリズムゲームです。ブロックには斬る方向が表示されているほか、回避が必要なトゲ鉄球や壁なども流れてくるなどステージによって自然とスタイリッシュなプレイを楽しめるのが特徴です。
本作は2018年5月1日の公開から5日後にはSteam史上最高の99%のポジティブ(高評価)を記録しており、2019年2月現在でも97%の高評価を保っています。
「Beat Saber」の体験レビューはこちらです。
Job Simulator
「Job Simulator」は、未来の世界で現代の仕事を体験するVRシミュレーションゲームです。プレイヤーが訪れる職場は、オフィスやキッチン、コンビニ、ガレージの4種類があり、それぞれの仕事をこなしていきます。
本作の最大の特徴は「周りにあるものすべてを触ることができる」ことです。身の周りにあるものを触り、スイッチを押したり回したり、物を掴んでロボットに投げつけたりできる、コミカルなシミュレーションゲームとなっています。
Rez Infinite
「Rez Infinite」は、2001年にPlayStation 2、およびドリームキャスト向けにリリースされたシューティングゲーム「Rez」のリメイク作品です。プレイヤーの操作による効果音がBGMと混ざりあって生み出す独特のグルーヴ感が特徴です。
VRで体験することを想定された追加ステージ「Area X」では、ゲームのサウンドに合わせて光り輝く粒子や幻想的な光景、隠されたストーリーなどを楽しむことができます。
そのほかのおすすめゲーム
HTC VIVEで遊べる、SteamのおすすめVRゲームはこちらです。
周辺機器・上位機種
HTC VIVEの周辺機器や上位モデルとなる「VIVE Pro」や「VIVE Pro Eye」を紹介します。
VIVEトラッカー
「VIVEトラッカー」は、体や様々な物体に取り付けることができ、装着した物体の位置を正確にトラッキングすることができるデバイスです。VIVEトラッカーを3個用意し、腰と両足に取り付けることで、現実での全身の動きをVR内に反映させることができる「フルトラッキング」も可能です。これにより、ソーシャルVRサービス「VRChat」や、株式会社バーチャルキャストによるVRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」などで、より現実に近い動きでコミュニケーションすることができます。
また、棒やモデルガンの先端に取り付けることで、VR内でそれらの位置を割り出し、現実での動きとVR内での動きを同期させることもできます。
「VIVEトラッカー」は完全充電時には約6時間動作します。価格は12,500円(税込)です。
VIVE デラックス オーディオ ストラップ
「VIVE デラックス オーディオ ストラップ」は、HTC VIVE本体にヘッドホンを統合することで使用を快適にするデバイスです。「装着時間の大幅短縮」、「ヘッドフォンの標準化」という大きな2つのメリットがあり、自宅でのVR体験ではもちろん、展示会場などでデモ展示等を行う際に有用です。価格は12,500円(税込)。
汎用ラケット、卓球ラケット
「汎用ラケット、卓球ラケット」は、ラケットのフェイス部分にトラッカーを装着することで、ラケットの動きをVRに反映するものです。汎用タイプにおいては持ち手の部分に長さがあるため、ラケットとしてのみならず剣として扱うなど様々な用途に利用が可能となります。価格は各4,500円(税別)です。
TPCAST Wireless Adapter for VIVE
「TPCAST Wireless Adapter for VIVE」は、HTC VIVEを無線化する外部デバイスです。HTC VIVEを使用する際、VR体験中にケーブルが手や足にからまったり動ける範囲が限られる、といった問題を解決することが可能です。PCショップのツクモなどで発売されており、執筆時時点のツクモでの価格は35,986円(税込)です。
VIVE Pro
「VIVE Pro」はHTC VIVEの上位モデルです。ハイレゾ対応のヘッドホンが本体に一体化しており、装着時の快適性が向上、解像度も向上といった改良が施されています。購入はHTC VIVE公式サイトと国内正規販売店から可能です。価格は、ヘッドセット単体が94,000円(税別)、コントローラー等を含む一式が同梱されたバージョンの価格は162,880円(税別)です。
「VIVE Pro Eye」
「VIVE Pro Eye」はVIVE Proにアイトラッキング機能を標準搭載したモデルです。ヘッドセット内部のレンズの周囲にアイトラッキング用のセンサーが配置され、体験者の眼球の動きや瞬きを認識します。コントローラーとして視線を使えるようになり、コントローラー不要のメニュー操作が可能になるなどインタラクションの幅が広がります。
日本では、株式会社バーチャルキャストによるVRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」のエンタープライズ版がすでに「VIVE Pro Eye」に対応しています。VIVE Pro Eyeを装着したユーザーの視線やまばたきがアバターの目の動きと自動リンクすることにより、より自然なアバター表現が可能になります。なお、2019年2月28日時点、「VIVE Pro Eye」の発売日は明らかになっていません。
「VIVE Pro Eye」の体験レポートはこちらです。
次世代デバイス「VIVE Cosmos」
「VIVE Cosmos」は、HTCが「CES2019」にて発表した新型VRヘッドセットです。発表時点ではHTC VIVEにおけるベースステーションのような外部センサーが不要であることや、HTCが構想する空間コンピューティングシステム「VIVE REALITY」を実現すること、フリップアップ機構を搭載することが明らかになっています。
また、PC等とのワイヤレス接続機能を持たない、有線接続に限定されたモデルであることも確認されています。2019年2月時点、解像度やデバイスの価格、発売時期などは未公表です。
HTC VIVEの最新情報を知りたい人へ
MoguLiveでは、HTC VIVEに関するニュース、VRゲーム情報を掲載しています。「HTC VIVEのことをもっと知りたい!」という方は、下記をチェックしてみてください。
HTC VIVEに関する記事一覧(MoguLive)
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