Home » 新型VRヘッドセット「VIVE Cosmos」判明している最新情報まとめ


VIVE 2019.01.27

新型VRヘッドセット「VIVE Cosmos」判明している最新情報まとめ

HTCは、日本時間2019年1月8日に新型VRヘッドセット「VIVE Cosmos」を発表しました。詳細な全貌はまだ明らかになっていませんが、外部センサーが不要な点や、HTCが構想する空間コンピューティングシステムを実現するなど話題を集めました。

本記事では、2019年1月末時点までに判明しているVIVE Cosmosの情報を紹介します。

VIVE Cosmosとは
VIVE Cosmosの特徴
より多くの情報は1月~2月に公開予定

VIVE Cosmosとは

VIVE Cosmosは、HTCがラスベガスで開催された世界最大規模のエレクトロニクス展示会「CES2019」にて発表した新型VRヘッドセットです。発表時点ではHTC VIVEにおけるベースステーションのような外部センサーが不要であることや、HTCが構想する空間コンピューティングシステム「VIVE REALITY」を実現すること、フリップアップ機構を搭載することが明らかになっています。しかし解像度やデバイスの価格、発売時期などは未公表。現時点では「謎多き、新世代のデバイス」といったところでしょうか。

VIVE Cosmosの特徴

Mogura VRでは、HTCのGeneral Manager of Asia and VP of VR Product and Strategyを務めるレイモンド・パオ(鮑永哲)氏にインタビューし、VIVE Cosmosを含めたVRデバイスや、VR市場の今後について尋ねています。このインタビューの中で、VIVE Cosmosに関するいくつかの情報が初めて公表されました。

コンシューマー市場へ向けたPC接続型デバイス

VIVE Cosmosは、コンシューマー市場をターゲットにしたVRヘッドセットです。インタビューにおいて、パオ氏は「グローバルにおけるVIVEのメインユーザーは『技術に詳しくてPCを自作するようなゲーマー』ですが、私たちはCosmosでコンシューマー市場をさらに開拓したいと考えている」とコメントしてます。

また、PC接続型のデバイスとして発表されいますが、リリースの中には「家と外出先の両方で使用できる柔軟性」、「ゲーミングPC以外からも接続することができる」デバイスになる、とのことから、PC接続に加えて何らかの形でモバイルとしての利用も可能なことが推測されます。

SteamVRに対応

VIVE Cosmosは、Valveが運営するPC向けVRプラットフォームSteamVR」に対応します。SteamVRに対応している「HTC VIVE」や「Oculus Rift」などと同様に2,000以上のVRコンテンツを遊ぶことができます。

トラッキングはインサイドアウト方式

VIVE Cosmosのトラッキングは「VIVEトラッキングシステム」を採用。フロントにある2基のカメラを使ったインサイドアウト式となります。加えて、デバイスの側面にも左右1基ずつのカメラが搭載されているのが見てとれます。

ディスプレイはフルRGB

また、VIVE CosmosのディスプレイはフルRGBを採用することが明らかになっています。VRヘッドセット向けディスプレイに使われている多くの有機ELパネルは「ペンタイル方式(配列)」というRGBサブピクセルの配列が採用されています。通常、RGBのサブピクセルは均等な数で配置されますが、ペンタイル配列ではRとBの数がGの3分の2となります。フルRGBではこれらの数が等しいです。

より多くの情報は1月~2月に公開予定

VIVE Cosmosの解像度などの詳細なスペックや価格は現在明らかになっていません。これについて、パオ氏は「より多くの情報は今月(1月)か来月(2月)にでもお伝えすることになるでしょう」とコメント。VIVE Cosmos今後の情報に注目が集まります。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード