国際宇宙ステーション(ISS)での宇宙飛行士の身体健康のサポートとして、一体型VRヘッドセット「VIVE Focus 3」が活用されたと、HTCが報告しました。
HTC Japanによれば、VIVE Focus 3は宇宙飛行士の6ヶ月のミッション期間中、エクササイズバイク「FERGO」でのフィットネスに使用されたとのこと。サイクリング中にVIVE Focus 3を被ると、ISSの閉鎖空間内でも風景が変化します。さらに、FERGOにヘッドセットの情報が送信され、上り坂や異なる路面を走る際に抵抗を感じるようになるそうです。
数週間以上宇宙にいる宇宙飛行士は、短期間で筋肉の減少や骨密度の低下を経験するため、少なくとも1日2時間は運動しなければならないとのこと。さらに、地球に戻ったときには広範なリハビリが必要となります。そのフィジカルヘルスのサポートに、VRヘッドセットが大いに役立ったと明かされました。
アンドレアス・モーゲンセン宇宙飛行士は、彼の母国デンマークで撮影された5つの異なるサイクリングルートをVRで体験しました。彼は「地球が恋しい」と語っており、VIVE Focus 3が心をリフレッシュし、精神を助けるためになったとのこと。またVRヘッドセットの好きなところは音で、「鳥のさえずりや、風が葦や葉を通り抜ける音を聞くことが好きです。それが好きで、それが恋しいのです」と話しています。
(参考)プレスリリース