ドイツの車載VRスタートアップ、holorideが債務超過申請を行いました。今後数週間で新たな投資家やオーナーを探し、事業継続の可能性を模索します。CEO兼共同創業者が明らかにしました。
(画像: holoride)
自動車×VRの草分けが債務超過、今後数週間で再建図る
holorideのCEO兼共同創業者であるNills Wollney氏は、LinkedInの投稿で次のようにコメントしています。
安全に思われた投資ラウンドが、土壇場で破綻したのです。リードインベスターの確信、協議済みのタームシート、確定済みの契約書、公証人の任命にもかかわらず、資金は予定通りに到着しませんでした。
今後数週間の猶予期間で、holorideは新たな投資家やオーナーを探し、事業継続を図ります。
holorideは2018年、自動車メーカー・アウディの新規プロジェクトとしてスタート。後に独立した企業としてスピンアウトしました。車両の位置情報や速度などのデータを活用し、車内で体験するXRコンテンツを開発・提供しています。さまざまな自動車でのVR体験を可能にする「holoride retrofit」の販売や、VR体験施設向けのコンテンツ提供等も行っています。
(実際に車内で使用中の「holoride retrofit」。撮影: Mogura VR)
holorideの最新の資金調達は2021年12月で、金額は非公開です。2021年4月には、シリーズAラウンドで1,000万ユーロ(約16.8億円、2024年5月13日時点)を調達していました。
(参考)LinkedIn, UploadVR, Road to VR
※Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。