自動車内で体験するVRコンテンツのスタートアップholorideは、シリーズAラウンドで1,000万ユーロ(約13億円)を調達しました。出資者である自動車向けソフトウェア開発企業の技術を導入し、体験内容の向上を目指します。
車両の動きを反映するVR体験
holorideは、車両向けVRコンテンツ制作などで知られるドイツの企業です。すでにアウディやポルシェなどの自動車メーカーに導入されており、VR体験施設へのコンテンツ提供も進めています。
holorideのVRコンテンツは2Dと3Dの切り替えが可能。センサーが走行中の車両の動きを検知し、加減速や方向転換を行うと、その動きがVRでも反映されます。
運転支援システム企業との協業も
今回の資金調達は、ADAS(先進運転支援システム)を開発するスウェーデンのTerranetが主導しました。TerranetのCEO Pär-Olof氏はholorideのアドバイザリーボードに就任。同社のセンサー技術を活かし、「holorideと共に、自動車内でのリアルタイムXR体験の質を向上させる」としています。
2021年3月に「SXSW Pitch」で最優秀に選出、Oculusの創業者であるパルマー・ラッキー氏をアドバイザリーボードに迎えるなど、注目が集まるholoride。今回の資金調達により、企業評価額は3,000万ユーロ(約39億円)に達するということです。
(参考)techeu