グリー株式会社は、VRコンテンツなど開発を行う北米のスタートアップ企業を支援するファンド「GVR Fund」の組成を約1,830万ドル(約19億4,800万円)の総額にて完了しました。
同ファンドの主な出資者は、グリー、株式会社コロプラ(Colopl VR Fund)、株式会社ミクシィ、株式会社マルハン、ヤフー株式会社、株式会社アカツキなどです。
また、今後はVRだけでなくAR/MRなどより幅広い領域へも積極的に投資を行っていくことから、2018年2月1日よりファンド名を「GFR Fund」に変更しました。
GVR Fundについて
GVR Fund(GFR Fund)は、2016年2月に米国サンフランシスコに設立したGREE VR Capital, LLC.を通じて、北米のVR/AR領域のスタートアップ企業を中心に17社への投資を行ってきたVR専門ファンドです。主な投資先は、ソーシャルVRアプリ「VRChat」や、eスポーツ向けVRプラットフォーム「SLIVER.tv」などがあります。
同ファンド設立当初、グリーは「さまざまなスタートアップ企業や投資家とのネットワークを築いており、VR領域でのエコシステムの立ち上がりが早い北米市場において、ゲーム領域のみならず、ソフトウェアやコンテンツを提供する優良なVRスタートアップ企業を積極的に開拓し投資していく」とコメントしていました。
また、グリーはこれまでにVRタイトル「サラと毒蛇の王冠」の公開や、株式会社スクウェア・エニックスとの共同開発による『乖離性ミリオンアーサーVR』などVRコンテンツの開発も行っています。
なお、VR/ARなどを対象とした国内企業の投資ファンドとしては、コロプラが総額100億円規模のVR分野特化型ファンド「Colopl VR Fund」。GumiがシードステージのVR/AR/MRスタートアップへのインキュベーションを行う「Tokyo XR Startups(旧名称:Tokyo VR Startups)」。アカツキがエンターテインメントとテクノロジー領域を対象とした「Akatsuki Entertainment Technology Fund(「AET Fund」)」を運営しています。
また、日本政策投資銀行の100%子会社DBJキャピタル株式会社は、アメリカでVR/AR分野を専門とするVRファンドに出資を行っており、今後同分野への投資、事業支援を進めていくとしています。
(参考)
グリー株式会社
https://corp.gree.net/jp/ja/news/press/2018/0215-01.html