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業界動向 2018.09.19

グーグル、AR/VRチーム拡大か 積極的な人材獲得狙う

グーグルのVRプラットフォーム「Daydream(デイドリーム)」について、今年5月の開発者会議Google I/Oでは目立ったニュースはありませんでした。しかし同社の求人情報を見ると、AR/VRのチームを急速に拡大している様子がうかがえます。

高品質スマホVRの「Daydream」、スマホAR「ARCore」

グーグルの「Daydream」は、スマートフォンでの高品質なVRを提供するプラットフォームです。Android 7.0以降のハイスペックなスマホに対応しています。またDaydream対応のスマートフォンを装着してVRを体験できるヘッドセットとして、グーグルは「Daydream View」を販売しています。

また、AR関連では、Androidスマートフォンで広く使えるAR機能「ARCore」を展開しており、対応スマートフォンが徐々に増えています。

光学部品関連の求人、R&D;センターへの言及

募集するポストの1つは、「ダイヤモンドターニング(光学部品の精密加工技術)の専門家」。その職務は「新型の」AR/VRデバイス向け光学部品の早期プロトタイプ化だとしています。

グーグルはこれまでも「Daydream」関連製品向けに独自のレンズの開発を手がけています。求人情報からは、同社がこのレンズ部品に関する研究開発を強化していることが推測されます。


(Daydream View2016年版(左)とレンズが改善された2017年版(右))

また9月上旬に掲載された求人情報の中では、社内の「新しい(光学)設計に重点を置き、世界レベルの光学・機械設計者と緊密に連携する研究開発センター」についての言及もあります。

現在「Daydream」に関するアップデートは少なくなっています。しかしこのように求人動向を見ていくと、グーグルのAR/VRチームに関連する採用は加速されているようです。

過去10ヶ月間の求人情報では、AR/VRに直接関係するポストは新たに59が提示されていました。これはその前の10ヶ月と比較して37%の増加です。

グーグルと同様、競合各社の採用も活発化を見せています。フェイスブック傘下のOculusは、2017年から2018年にかけて求人数をおよそ3倍に拡大。またアップルも求人を継続的に行っています。また、各社とも採用だけでなく買収も積極的に行っています。

(参考)Road to VR
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