グーグルはARプラットフォームARCoreのアップデートを発表しました。最新のARCore1.5では、アプリのメモリー消費やCPU負荷を低減。ARアプリ開発ツール「Sceneform」での編集機能も強化されています。
「ARCore」は、グーグルが展開するARプラットフォームです。複数のユーザーが同じAR空間にアクセスできる「Cloud Anchors」などの機能を特徴とし、ARアプリの開発を促進しています。
今回発表されたアップデートは、次の4点です。
gITF形式でロード可能に
アプリ開発機能「Sceneform」において、3Dデータフォーマット、gITF形式でのロードが可能になります。SFBフォーマットへの変換が不要となり、多数のgITF形式モデルを扱うのが容易になりました。
「Sceneform」のオブジェクトをカスタマイズ
「Sceneform」のライブラリからオブジェクトを利用する際に、カスタマイズが可能になります。新たにリリースされたソースコードを用いて、特定のアプリケーション向けに編集が出来るようになりました。
ポイントクラウドで各ドットにID割当
ARクラウド上に現実世界のデータを保持する点群データ(ポイントクラウド)において、フレーム間のポイントを紐づけられるようになりました。この実現のために、最新のARCoreでは、点群データ内の各ドットにIDを割振るAPIを実装しています。各IDは唯一のもので、一度視界から消えたポイントは新たなIDを割り当てられます。
対応デバイスの追加
初のクロームOS端末「Acer Chromebook Tab 10」、ソニーのXperia XZシリーズの過去機種など、ARCore対応の端末が追加されました。最新のリストはこちらから確認できます。
なお競合するアップルのARプラットフォームARKitでは、2018年9月最新の「ARKit2.0」がリリースされました。