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業界動向 2022.06.24

Facebook Payが「Meta Pay」に名称変更 メタバースまたいで使えるウォレット目指す

Metaは決済機能Facebook Payの名称変更と、「メタバースで利用できるものにする」という方針を表明しました。ザッカーバーグ氏の説明からは、同社がメタバース間での「相互運用性」を重視している点が伺えます。

「メタバース向けウォレット」として展開

Facebook Payは、2019年に発表された決済機能です。クレジットカード類と紐づけ、Metaが展開するFacebookやInstagram、Messenger等のアプリ内で利用することができます。

CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は6月22日、自身のFacebook投稿で「Meta Pay」への名称変更、そして「メタバース向けウォレット」として新たな一歩を踏み出すことを宣言しました。

ザッカーバーグ氏によれば、将来的に人々は衣装やアート、バーチャルイベントと言った様々なデジタルアイテムを購入したり、作りたいと考えるようになるとのこと。その時、特に異なるサービスをまたがってアイテムを使用する時には、所有権の証明が重要になります。

Metaによる方針の発表相次ぐ

そして「理想的には、どのメタバースにサインインしても、これまで購入したアイテムがきちんと存在すべきです。この状態に至るまではまだ長い道のりがあるでしょうが、こうした相互運用性によってユーザー体験はより豊かになり、クリエイターの(収益)機会も増えます。」と説明。同氏の意味するメタバースが、Meta提供のものだけでなく他社のサービスも含んでいることを改めて示しました。

メタバースにおける相互運用性については、ブロックチェーンの仕組みを使って実現に向けた取組も出てきていますが、現時点でMeta Payにおいてはブロックチェーンの活用は示唆されていません。

同氏の発言は、先ごろ発表されたMetaverse Standards ForumにMetaが参加していることと照らし合わせても、非常に興味深いものです。同社はこの1週間程度の間に、アバターストアの展開計画や次世代VRヘッドセットの開発状況などを矢継ぎ早に発表しています。

(参考)UploadVRMetaプレスリリース
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