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活用事例 2019.12.06

VRで小児がん患者を支援、フェイスブックと米病院が取り組む

VRの特長の一つとして、体験者の強い共感を呼び起こすという側面があります。Oculus(フェイスブック)はVRコンテンツを通じ、難病と闘う子供達を支援します。

像が語る小児がん患者の体験談

Oculusと米国のセント・ジュード小児研究病院らは、小児がん患者と家族の支援のため、VRコンテンツ「Hall of Heroes」を作成しました。このコンテンツには、実在の小児がん患者をかたどった像が登場。それぞれの闘病体験や自身の夢などを語ります。リアルなストーリーを聴くことで、体験者の理解、共感を深めるというものです。

2019年12月現在は360度動画での公開となっており、ウェブブラウザやVRヘッドセットで視聴できます。ただし一部のBest Buy店頭では、Oculus Questを通じたインタラクティブなデモも体験可能です。Oculusは2020年初頭に、Oculus TV向けのリリースを計画すると言います。

またVRの他にFacebookとInstagramのARレンズでは、スマートフォンをかざすと現実世界に像が出現するというAR体験を提供しています。

VRの3つのポテンシャルとは

「我々はまだ、VRの創造性に関するポテンシャルの探求を始めたばかりです。このポテンシャルとは、ストーリーの共有、世界の構築、そして人々を繋ぐことです」フェイスブックのEmerging Platforms部門ディレクター、Eric Oldrin氏は説明します。「”St Jude Hall of Heroes”は(がん患者の)勇気をたたえ、この3つすべてを実現しています。我々は、コンテンツによって人々が彼らをサポートするよう、啓発したいと願っています。しかし一方で、VRを通じた創造性の追求を続けていきたいです」

このコンテンツは最終的に、小児がん患者支援の寄付金を募るという目的も持っています。寄付はこちらのサイトから受け付けています。

VRが呼ぶ他者への共感

VRを通じて他者、社会問題への理解を深めるという取組やその効果は、下記の記事でも取り上げています。

(参考)VRScoutUpload VR
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