フェイスブックが米国特許商標庁(USPTO)に対し、「AR帽子」の特許を出願していたことが判明しました。出願されたのは2019年6月で、特許の正式名称は「アーティフィシャル・リアリティ帽子(ARTIFICIAL REALITY HAT)」。AR対応のディスプレイが、帽子のつば部分に取り付けられたデザインとなっているようです。
帽子へのARディスプレイの搭載は、現在試行錯誤が続くメガネ型と比べ、回路やバッテリーなどの配置の自由度がより高くなると思われます。海外メディアFounders Legalは、ユーザーとディスプレイの接触を最小限にできる点を指摘。ディスプレイを動作させるための基盤なども、つばに収納される可能性があるとコメントしています。
内部容積の広さは、マイク類やトラッキング向けのセンサーといった追加パーツの実装が比較的容易に行えることも意味しています。増加した重量は、帽子全体で受け止めることで、ユーザーへの負担増を最小化する考えと思われます。
2021年6月現在、フェイスブックはARデバイスの開発を進めていると報じられているものの、詳細なデザインなどは不明です。正式なお披露目が行われる際には、メガネ型デバイスと並んでこの「帽子型」が登場するかもしれません。