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業界動向 2022.01.19

エピックゲームスの支援プログラム、新たにXR関連プロジェクトが31件追加

ゲームエンジン「Unreal Engine」などで知られる、Epic Gamesの開発者支援プログラム「Epic MegaGrants」。このプログラムに、計31のXR関連プロジェクトが新たに選ばれたことが確認されました。

「Epic MegaGrants」は、2019年に始まった「Unreal Engine」で制作を行うクリエイターをサポートするためのプログラム。1億ドル(約114億円)規模の取り組みです。支援の対象は、ゲーム開発からメディア & エンターテイメント部門、教育関連まで多岐にわたります。2020年には、総額4,200万ドル(約44.2億)の資金提供を実施。同年の支援対象にも、XRを活用したプロジェクトが複数含まれていました。

今回選ばれたXR関連の主なプロジェクトは以下の通りです。

BRUNNER Elektronik – Unreal Engine Integration for NOVASIM Flight Simulator

VRを使用するフライトシミュレーター。軍のパイロットの使用が想定されているようです。チェコのVRヘッドセットメーカーVRgineerが製造する「XTAL」シリーズが対応VRヘッドセットとなっている模様。映像からは、VR内の戦闘機の動きに合わせて台座部分が動く様子が確認できます。

HumanCodeable – Advanced VR Framework

ゲームや製品のプレゼンテーションなどを、VRやデスクトップ、モバイル環境から構築するためのVRフレームワーク。レベル管理、メニュー、オブジェクトへのインタラクトなど、様々な機能が実装されています。

Tribe XR – DJ in VR

Tribe XR」は自宅に機材がなくてもバーチャル空間でDJプレイを楽しめるアプリです。対応デバイスは、Oculus Quest(Quest 2)、Oculus Rift S、Steam対応のPC接続型VRヘッドセットです。「Tribe Plus」というオプションのサブスクリプションサービスもあります(課金必要)。4つのCDJ-3000で同時にDJ可能で、自分で選んだデザインの機材も使用できます。

VRSpeaking LLC. – Ovation

コミュニケーションのトレーニングを行えるプラットフォームです。VRのほか、デスクトップからの使用にも対応。営業部門の強化を検討する企業などでの使用が想定されています。映像では、VIVE Proを装着した女性が、様々な環境でプレゼンテーションの練習を行う様子が確認できます。

資金の使い方は比較的自由

Epic Gamesは、各プロジェクトに提供される資金は、投資やローンではないと説明しています。「プロジェクトを成功させるためなら自由に」使うことが許可されるとのこと。同社からの監査なども行われないそうです。IPについても、デベロッパー側が権利を保持します。

今回「Epic MegaGrants」のサポート対象に選ばれたXRプロジェクトの一覧は、こちらから確認できます。

(参考)Road to VR

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