Home » ARディスプレイのDigiLens、サムスングループから出資受入


投資 2020.04.22

ARディスプレイのDigiLens、サムスングループから出資受入

ARディスプレイ技術を開発するDigiLensは、Samsung Venturesからの出資受入を発表しました。資金提供は転換社債によるもので、融資額は公表されていません。

DigiLensは、透過性のウェーブガイドディスプレイ技術を持つAR企業です。同社のディスプレイは主にヘッドアップディスプレイ(HUD)や類似製品に用いられています。

ウェーブガイド技術に強み

同社は「従来の光学技術やライトエンジンよりも小型で、薄く、軽量、そして量産コストがはるかに安価なウェーブガイドディスプレイを生産できる」としており、コンシューマー向けARデバイスはもちろん、自動車や建築といった産業用途のHUD双方をターゲットに開発や生産を進めています。

CEOのChris Pickett氏は「サムスン・ベンチャーズは重要なパートナー」とし、「XRデバイスは、魅力的なオプティカル技術なしには成立しません。それが、世界とデジタルコンテンツを重ねるための入口となるのです。我々は、DigiLensのライトエンジンとウェーブガイド技術により、市場へ高品質なオプティクスをもたらせると確信しています」と語りました。

過去にもNianticらが出資

同社はこれまでにも、サムスン・ベンチャーズの他複数の企業やベンチャーキャピタルから出資を受けてきました。2018年12月には「ポケモンGO」の開発元であるナイアンティックと、三菱ケミカルホールディングス(MCHC)100%子会社のベンチャーキャピタル、ダイアモンド・エッジ・ベンチャーズも資金提供。今回の転換社債による金額を除く累計調達額は、9,000万ドル(約97億円)に上ります。

(参考)Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード