Home » ARディスプレイのDigiLens、サムスンやナイアンティックから5,000万ドル調達


投資 2019.05.17

ARディスプレイのDigiLens、サムスンやナイアンティックから5,000万ドル調達

ARディプレイ技術を開発するDigiLens Inc.は、シリーズCの資金調達完了を発表しました。このラウンドでの調達金額は5,000万ドル(約55億円)。新たにUDC(ユニバーサルディスプレイコーポレーション)ベンチャーズとサムスン・ベンチャーズを出資者に迎え、AR市場でのプレゼンスを高めていきます。

waveguideディスプレイのスタートアップ

DigiLensは、透過性のwaveguideディスプレイ技術を持つAR企業です。同社のディスプレイは主にヘッドアップディスプレイ(HUD)や類似製品に用いられてきました。近年ではAR/VRデバイス市場への注力を強めており、2019年1月にスマートグラス「DigiLens Crystal」を発表しています。

相次ぎ大手企業が出資に参加

資金調達面では2018年5月、ドイツの自動車メーカーContinentalから出資を受け、ARナビゲーションの開発に取り組むことを発表。その後も調達金額を伸ばし、同年12月には「ポケモンGO」の開発元であるナイアンティックと、三菱ケミカルホールディングス(MCHC)100%子会社のベンチャーキャピタル、ダイアモンド・エッジ・ベンチャーズの参画も明らかになりました。

今回のシリーズCラウンド完了で、累計調達金額は8,500万ドル(約93億円)に上ると見られています。DigiLensはUDC、サムスン両ベンチャーキャピタルの参加について、AR市場の成長に合わせ、ディスプレイ技術とDigiLensのwaveguide技術のシナジーを生み出すために重要だと表明しています。

AR企業への出資事例

ARグラスやナビゲーション技術は産業用途で注目を集め、開発メーカーへの出資には大手企業も参加しています。

(参考)Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード