アップルが再びARの要素技術を持つ企業に出資しました。金額は4,500万ドル(約49億円)、相手は世界最大級のガラス製品メーカーコーニング(Corning)です。
過去にも4億ドル超の資金提供
今回の資金は、「Advanced Manufacturing Fund」から供出されました。コーニングはiPhoneやiPad、Apple Watch向けに強化ガラスを供給しており、過去にも累計4.5億ドル(約490億円)の資金を受け取っています。
獲得した資金により、コーニングは生産能力や研究開発の強化、特に製品の耐久性を中心とした新技術の開発を進めるとしています。
実はARデバイスに関係?
このように公式発表上は既存のサプライチェーンの強化に見られる出資ですが、ARという観点からは別の側面も考えられます。コーニングはARデバイス向けのガラス基板開発も行っており、ARグラスのWaveOpticsや、要素技術企業との提携を進めてきました。また、既に”最先端のARデバイスメーカー”に向けてガラス基板の量産を行っているとも説明しています。
アップルは長らくARデバイス開発を噂され、特許情報などからその信憑性は高まっています。今回の投資も、ARデバイスに関連するのではないか、という推測は可能でしょう。
アップルはこの1週間前にも、同ファンドからLiDARセンサーのII-VI(ツーシックス)社へ4.1億ドル(約447億円)の出資を発表しており、相次ぐ動きが目立ちます。未来のARデバイス開発に向けた投資なのか、その結果に注目です。
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(参考)Next Reality、Apple