株式会社CRI・ミドルウェア(以下CRI)は8月22日、コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus(テレクサス)」の正式提供を開始しました。前後左右さまざまな方向から話しかけられる感覚を再現し、メタバースやゲームなどの3D空間においても、実在感を感じられる会話を実現します。
空間オーディオ対応のボイスチャットを実装
TeleXusは、高機能ボイスチャットをはじめとする機能により、オンラインコミュニケーションを拡張・強化するミドルウェアです。2022年5月からアーリーアクセス版を提供しており、今回空間オーディオ対応ボイスチャット機能などを追加した正式版の提供が開始されました。
特長である空間オーディオ対応ボイスチャット機能では、「HRTF(頭部伝達関数、指頭や耳を通じて音が聞こえるとき、どう変化するかについての特性を数値化したもの)」を応用したシステムを導入し、一般的なステレオヘッドホンでも、自身の周りを囲むように話しかけられている感覚を再現します。また複数人が発話している状況でも、それぞれの声が明確に分離されるためクリアに聞き取ることができ、3D空間においても実在感のある会話を実現します。
さらに独自の通信技術によって大幅に通信帯域を削減し、リーズナブルな価格でボイスコミュニケーションシステムを各種コンテンツに導入できるとのこと。主な想定ユーザーは企業やWebサービス提供者であり、料金は個別設定。利用時はお問合せフォームより試用の申し込みを行います。
AI通訳やビデオチャット機能追加も計画
CRI・ミドルウェアは今後もTeleXusの機能強化を予定しており、併せてロードマップも発表されました。異なる言語の話者の会話をサポートをする「AI通訳」や、ゲームのプレイ画面を共有しながら会話ができる「ビデオチャット」などの機能を、2023年にかけて計画しています。
注目集める「空間オーディオ」
バーチャル空間での没入感を高める要素として、XR・メタバースにおいて「空間オーディオ」技術は注目される状況が続いています。
(参考)プレスリリース