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開発 2023.01.16

数千人規模のボイスチャットを可能に。CRI・ミドルウェアが新機能

株式会社CRI・ミドルウェアは、コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus(テレクサス)」のアップデートを発表しました。多人数でのボイスチャット機能を追加し、数千人規模での音声通信を可能にします。


(画像:CRI・ミドルウェア

独自の通信最適化技術で実現

現在サービス運用中のメタバースプラットフォームの多くは、最大同時接続可能人数が10〜50人前後と限られた人数であり、それを超える人数が同時に交流するとコミュニケーションに支障が生じます。

また100人を超える多人数接続が可能なプラットフォームにおいても、ボイスチャットを使用したコミュニケーションは、エリア制限などの限られた条件でのみ利用可能な場合がほとんどです。

こうした課題に対してCRIは、ユーザーの端末で一部の情報を分散処理することでサーバーの処理量を減らすとともに、会話中のユーザーのみを選択して通信することでサーバーにかかる負荷を軽減する同社独自の通信最適化技術を適用し、数千人規模のボイスチャットを実現可能にしました。


(画像:CRI・ミドルウェア

オンラインコミュニケーションを拡張・強化

TeleXusは、オンラインコミュニケーションを拡張・強化するミドルウェアです。2022年5月にアーリーアクセス版が、同年8月には正式版がそれぞれリリースされています。

TeleXusの特徴として空間オーディオへの対応が挙げられます。「HRTF(頭部伝達関数、指頭や耳を通じて音が聞こえるとき、どう変化するかについての特性を数値化したもの)」を応用したシステムを導入し、一般的なステレオヘッドホンでも、自身の周りを囲むように話しかけられている感覚を再現します。

今回のアップデートには、多人数ボイスチャット機能の追加のほか、Peer to Peer(P2P)方式の通信や空間オーディオの改善や、ボイスチャット内の会話をリアルタイムでテキストに起こすSpeech To Text機能(β版)の提供も含まれています。

(参考)プレスリリース


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