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投資 2021.11.16

ARグラス関連技術のCellidが5億円を調達、量産に向けて体制強化へ

2021年11月11日、日本のARスタートアップCellid株式会社は、アクサ生命株式会社株式会社エプコら3社から合計5億円の資金調達を実施しました。調達した資金は、ディスプレイモジュール研究開発やマーケティングの強化、量産開始に向けた組織ならびに開発体制の更なる強化等に活用する予定です。本調達により、Cellidの累計調達額は約7億円となりました。

ハードとソフトの両面から、より高品質なグラス型ARの実現を目指す

Cellidは、2016年10月に設立。ARグラス用ディスプレイモジュールと空間推定技術「Cellid SLAM」を開発・提供。ハードウェアとソフトウェアの両面から、より高品質なARグラスの実現を目指しています。

2021年10月には株式会社大林組と連携し、デジタルツインに3次元位置情報をリアルタイムで反映させる実証実験を実施。Cellidの持つSLAM技術が実運用可能であることを示しています。

Cellidは今回の資金調達を経て、2022年にはディスプレイモジュール試作品の製造から量産化へと開発フェーズの移行を進めると共に、米国を中心としたマーケティングを本格化させる予定です。2022年1月には光学、画像工学などの国際学会SPIEへのCEO白神賢氏の登壇や、ディスプレイモジュールを内蔵したメガネ型モックアップをCESに出展すること等決定しています。

ARグラスの軽量化・広視野角化を担う「ウェーブガイド」技術

Cellidは、ウェーブガイドを使用したARグラス用ディスプレイモジュールを開発・提供しています。ウェーブガイドはARグラスの小型軽量化と広い視野角を実現するのに必要な技術であり、様々な企業が開発に取り組んでいます。

例としてDigiLensはプラスチック製で安価かつ軽量なウェーブガイドディスプレイモジュールを開発。Dispelixは「世界最薄(厚さ0.3mm)、最軽量」を謳うコンパクトなウェーブガイドディスプレイモジュールを開発しています。

(参考)プレスリリース


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