年始も終わり新しい年が動き始めた1月第2週、早速HTCの新しいVRヘッドセットが発表されるなどの動きがありました。ラスベガスで開催中のエレクトロニクス展示会、CES 2019ではアイトラッキング(視線追跡機能)搭載の「VIVE Pro Eye」や、新VRデバイス「VIVE Cosmos」が発表され、大きな話題となりました。
また、NVIDIAからレイトレーシング対応の新グラフィックボード「RTX2060」が発表され、その価格などが注目されています。そのほかにはポケモンGOのナイアンティック社が新しく資金調達を行っています。
本記事では、先週Mogura VRで掲載したニュースから注目記事をピックアップ。VR/AR/MRの「いま」を、皆さんにギュッと縮めてお届けします。
HTC、アイトラッキング搭載VIVE Pro Eye、新VRデバイスVIVE Cosmosなど発表
本時間2019年1月8日、HTCはラスベガスで開催中のエレクトロニクス展示会・CES 2019でプレスイベントを行い、新たなVRヘッドセットなどを発表しました。アイトラッキングを搭載したVIVE Proの新機種「VIVE Pro Eye」、VRコンテンツ配信プラットフォーム「Viveport Infinity」、そして新デバイス「VIVE Cosmos」が新たに発表されており、大きな話題となりました。
NVIDIAがレイトレ搭載「RTX 2060」発表、価格は349ドルに
NVIDIAはのエレクトロニクス展示会CES 2019にて、PC向けゲーミンググラフィックボードGeForceシリーズの新モデル「GeForce RTX 2060」を発表しました。発売日は2019年1月15日を予定、価格は349ドル(約38,000円)となっています。
GeForce RTX 20シリーズは2018年8月21日にRTX 2080 Ti、RTX 2018、RTX 2070の3種が発表されています。今回の「GeForce RTX 2060」はミドルレンジのモデルとなっており、他のRTX 20シリーズと比較して価格がやや安く設定され、購入しやすくなりました(参考:昨年発表時点では、最も安価なGeForce RTX 2070通常モデルが499ドルからとなっていた)。
ポケモンGOのナイアンティック、1.9億ドルの資金調達
スマートフォン向けARゲームの「ポケモンGO」や「Ingress Prime」などの開発元であるナイアンティック(Niantic)が、シリーズCで約1億9,000万ドル(約200億円)の資金調達を行いました。
出資にはキャピタルベンチャーのIVP Fundやeスポーツ関連企業aXiomatic Gaming、サムスン電子(Samsung)を含む、26の出資者が参加しました。今回の資金調達により、ナイアンティックはこれまでに計4億1,500万ドル(約450億円)の資金を調達したことになります。
さながらメガネ型Magic Leap? わずか85gのARグラス「nreal light」
中国のARスタートアップnrealは、アメリカ・ラスベガスにて開催されているエレクトロニクス展示会「CES2019」にてメガネ型MRグラス「nreal light」を発表しました。neralはAR/MRデバイス企業Magic Leapの元エンジニアらが共同設立した企業です。本デバイスは本体がおよそ85gというその軽量性、メガネ型のARグラスとしては広めの視野角(52°)などから話題となっています。
発売時期と価格について、nrealは「このデバイスを2019年第2四半期から第3四半期に、1,000ドル以下で提供したいと考えている」と回答。同社はおよそ1500万ドル(約16億円)の資金調達を行ったことも明らかにしており、開発および商品展開は加速する見通しです。