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投資 2019.01.08

ポケモンGOのナイアンティック、1.9億ドルの資金調達

スマートフォン向けARゲームの「ポケモンGO」や「Ingress Prime」などの開発元であるナイアンティック(Niantic)が、シリーズCで約1億9千万ドル(約200億円)を資金調達しました。出資には、キャピタルベンチャーのIVP Fundやeスポーツ関連企業aXiomatic Gaming、サムスン電子( Samsung)を含む、26の出資者が参加しました。

今回の資金調達で、ナイアンティックは創業以来、計4億1,500万ドル(約450億円)の資金を調達しました。

AR事業を多方面に拡大中

ナイアンティックは、2010年にGoogleの社内スタートアップ「Niantic Labs」としてスタートしました。後にスマートフォン向けのARゲーム「Ingress」を配信し、2015年にはGoogleから独立。2016年には「ポケモンGO」で世界中を席巻しました。

2017年、ナイアンティックはシリーズBで2億ドル(約220億円)を資金調達しました。この時の出資は、投資ファンドSpark Capitalが主導しました。その他にも、Founders Fund, Meritech, Javelin Venture Capitalといった出資家が参加しました。

ナイアンティックは、2018年初頭からAR関連企業の買収を進め、AR事業の拡大を進めています。2018年2月には、ARマルチプレイ技術の開発を進めていた企業、Escher Realityを買収しました。7月には、コンテンツ制作スタジオのSeismic Gamesを買収しました。

企業買収以外の取り組みも、ナイアンティックは進めています。2018年11月には、ナイアンティックは「ポケモンGO」や「Ingress Prime」を活用した、観光体験の促進を目的とした、国連世界観光機関(UNWTO)との提携を発表。12月には、賞金総額100万ドルの開発者向けコンテスト「Beyond Reality」の開催を発表しました。

2017年には2億ドルを調達

次のARゲームはハリー・ポッター

ナイアンティックは2019年1月現在、ハリーポッターを題材にしたポケモンGO風ARゲーム「Harry Potter: Wizards Unite」の開発を進めています。「Real World Platform(リアル・ワールド・プラットフォーム)」と命名された、機械学習とコンピュータービジョンを活用した、次世代モバイルAR技術の開発なども進めています。今回調達された資金は、これらを含む、現在進行中の事業に投入されると推測されます。

(参考)Road to VR

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