Home » 360度動画の編集を大幅短縮、Adobe Premiere ProとInsta360が協力


活用事例 2018.04.26

360度動画の編集を大幅短縮、Adobe Premiere ProとInsta360が協力

360度動画編集機能が充実したAdobe(アドビ)のソフト「Premiere Pro」。360度カメラのInsta360はこのソフトとコラボし、スティッチングから編集まで、動画作成前のプロセスを全て「Premiere Pro」で行えるようにしました。編集以外に必要な時間の大幅な短縮を図っています。

この拡張版は今年6月までに、「Premiere Pro CC 2017」以降のユーザーへ公開されます。

[ads]

Insta360向け拡張版の使い方・メリット

Insta360向けの拡張版をインストールすると、Premiere Pro CCへ直接Insta360で撮影したコンテンツをインポートできます。

最大の特徴は、元の画像をスティッチングする前に編集が可能な点。作業前に必要なスティッチングの時間を、大幅にカットすることができます。このために、ソフトはオリジナルの画像からプロキシバージョン(クイックスティッチされた低解像度の画像)を作成します。

プロキシバージョンを使うことのメリットは下記のとおりです。

・スティッチングの時間が大幅に減ります。

・低解像度の画像を扱うため、高い処理能力が不要になり、スムーズに編集が行えます。

・動画の圧縮回数が、最終的なエクスポートの1回になります(従来は編集前のスティッチング時とエクスポート時)。

・プロキシバージョンの必要な部分だけ切り取って編集できます。最終的なスティッチング時は不要な部分が省かれているので、スティッチング時間が短縮できます。

「Premiere Pro」の編集機能は変わらず

プロキシバージョンの編集機能は、通常の「Premiere Pro」と変わりません。
エクスポートの段階では、編集した内容が元の解像度のバージョンに反映され、Insta360で最適化されたスティッチングが行われます。

このように新しい機能によって、圧縮時間は最小化、スティッチングを最後の1回にまとめることができ、クリエイターは編集の時間を最大化できます。

アドビの「Premiere Pro」とVRについて、以下の記事でも紹介しています。

https://www.moguravr.com/adobe-cc-premiere-aftereffects-update-vr/

https://www.moguravr.com/adobe-premire-pro-vr-2/

https://www.moguravr.com/adobe-premire-pro-vr/

(参考)Insta360公式ブログ


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード