4月25日、米Magic Leap社開発のARデバイス「Magic Leap 2」が、VR/ARの標準仕様「OpenXR」に正式対応しました。
法人向けARデバイス、日本では未発売
「Magic Leap 2」はコンシューマーやエンターテインメント志向を打ち出していた「Magic Leap 1」とは異なり、医療・製造・軍事分野の利用を想定した法人向けデバイスです。2023年1月には、ARデバイスとして初めて、医療用電気機器の国際技術規格であるIEC 60601を取得しています。
2022年9月末より米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、サウジアラビアの8か国で販売が開始されました。日本での発売は、本記事執筆時点ではまだ正式に公表されていません。
OpenXR正式導入で、機能開発が簡単に
Magic Leap社は、以前より「Magic Leap 2」の「OpenXR」対応を予告していました。同社プロダクトマーケティング・開発者プログラムのVPを務めるLisa Watts氏は、「AWE 2022」で2022年内の「OpenXR」対応を明言。しかしその後の公式アナウンスはなく、動向が注視されていました。
「OpenXR」は、さまざまなVR/ARプラットフォームや、デバイス・アプリ間の仕様を標準化する統一規格です。非営利の業界団体クロノスグループが策定しました。プラットフォームやデバイスごとの最適化コストを抑えられるため、Meta、Valve、Microsoft、PICOといった主要プラットフォームやVR/ARデバイスが準拠しています。
(出所:Khronos group)
今回の正式対応に際し、Magic Leap社は「私たちは、開発者とエンドユーザーのためにOpenXRのメリットを最大化できるよう、新しい拡張機能の開発や既存の拡張機能のサポート拡大に取り組んでいきます」とコメントしました。
(参考)Magic Leap、Auganix