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開発 2024.04.17

キヤノンのMRシステム「MREAL」がXRの標準規格「OpenXR」に対応。幅広いアプリの利用が可能に、位置合わせ機能も強化

4月11日、キヤノンITソリューションズ株式会社は、MRシステム「MREAL」シリーズの基盤ソフトウェア、MREAL Platform 2024を発表しました。XR関連ソフトウェアの標準規格「OpenXR」に対応したほか、特徴点が検出しづらい状況での位置合わせ精度等が向上しています。「MREAL Platform 2024」の価格はオープン価格で、2024年4月下旬に発売予定です。

キヤノンが長年手掛ける「MR」基盤ソフト、XRの標準規格に対応

キヤノンの展開する「MREAL」は、同名のPC接続型MRヘッドセット「MREAL」シリーズと、基盤ソフトウェア「MREAL Platform」で構成されるMRシステムです。キヤノンは1997年からMR技術の開発に取り組んでおり、2012年にはMREALシリーズの初代製品「HM-A1」を発売。その後も改良を重ね、2022年には広視野角・高解像度のMRデバイス「MREAL X1」を発売しています。


(「MREAL」システムを使っている様子のイメージ図。PCと接続し、現実空間上にバーチャルなオブジェクトを表示。ハンドヘルドやヘッドセット等、様々な形態で利用できる。主に製造業や自動車関連で採用されている)

キヤノンが2024年4月下旬に発売するミドルウェア「MREAL Platform 2024」では、XRデバイスやアプリの標準規格「OpenXR」に対応。既にOpenXRに対応しているアプリケーションを、MREAL Platformと接続することで、これまで以上に幅広い種類のアプリケーションを利用できます。

また、バーチャルなオブジェクトの位置合わせに使用する機能を強化。アルゴリズムを改善し、より精度が高く、また従来は位置合わせが行いにくい環境でも、より容易に利用できるようになりました。

(参考)キヤノン


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