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テック 2024.05.09

Ultraleapが第6世代ソフトウェア「Hyperion」を公開。高精度な指トラッキングも可能に

2024年5月8日、ハンドトラッキング技術企業のUltraleapは、新ソフトウェアプラットフォーム「Ultraleap Hyperion」を発表しました。旧プラットフォーム「Gemini」と比較して、ハンドトラッキング性能が向上しています。5月9日現在、HyperionはUltraleapの公式Webサイトからダウンロード可能です。


(画像:Ultraleap)

性能に定評のあるUltraleap、さらに進化

「Ultraleap Hyperion」は、精度や柔軟性で高評価を受けていた前モデル「Gemini」の後継製品です。このプラットフォームは、XRヘッドセットやアプリケーション開発者を念頭に置いて設計されています。

Hyperionでは「マイクロジェスチャー」、細かな指先の動作もハンドトラッキング可能となりました。また、ARマーカーのトラッキング機能が強化されています。物体を手に持っている際のトラッキングが外れにくくなるほか、消費電力やコンピュータの処理能力に応じたパフォーマンス切り替えにも対応しました。


(画像: Ultraleap)

さらに、Hyperionは小型トラッキングデバイス「Leap Motion Contoroller 2」のIRカメラへ直接アクセス可能です。これにより、開発者はLeap Motion Controller 2を、深度センサーや手以外の物体の追跡など、様々な用途で使用できます。SLAM用カメラを搭載したXRヘッドセットなど、複数のハードウェアとの互換性も有しています。

「Ultraleap Hyperion」は、Ultraleapの公式Webサイトからダウンロードできます。また、Ultraleapの公式Webサイト、Amazonや一部の販売パートナーから「Leap Motion Controller 2」を購入した場合、商用利用ライセンスが付属します。

開発者から広く支持を集める、「Leap Motion」の系譜

Ultraleapは、以前は「Leap Motion」として知られていました。小型かつシンプルなトラッキングデバイス、独自の高性能なハンドトラッキング技術を提供し、開発者から根強い支持を受けています。

同社はAppleによる買収提案を二度に渡って断ったのち、2019年にはイギリスの触覚(ハプティクス)技術企業Ultrahapticsと経営統合し、「Ultraleap」として再出発。以降、「Hyperion」の前世代となる「Gemini」のリリース、新デバイス「Leap Motion Controller 2」の発表・発売を行い、精力的に開発・発表を続けています。

(参考)Ultraleap


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