カリフォルニアのスタートアップ8th Wallは、WebVR専用のテンプレートをリリースしました。提供中のWebARツールにWebVR開発機能を追加。従来の半分の時間で、ウェブブラウザ向けのVRコンテンツを作成、公開できるとコメントしています。
ブラウザ向けのARプラットフォーム提供
8th WallはiOSやAndroidを搭載した複数のスマートフォンに対応するARプラットフォームを開発しています。アップルの「ARKit」、グーグルの「ARCore」といった各社が提供するARプラットフォームとシームレスに連携します。スマートフォンを問わず、同じアプリケーションが動作します。
WebARに加えVRも
今回のリリースは、既存の提携広告代理店やビジネスプランのユーザーに向けたもの。同社のWebARコンテンツ開発ツール”Cloud Editor”で、WebVRの開発も可能になるということです。最新のWebXRデバイスAPIに対応し、対象のブラウザはChromeとChromiumです。
WebVR閲覧には専用のアプリが不要なため、ヘッドセットの種類を問わず多くのユーザーに同一コンテンツを配信できるというメリットがあります。8th Wallのプラットフォームは、このようなWebVRをより手軽に開発できるものとして期待されます。
作業時間は半減
コンテンツ開発のプラットフォームはクラウドベースとなっており、リアルタイムで複数ユーザーが同時に編集できます。8th Wallによれば、ツール活用により作業時間を従来の半分に短縮可能ということ。シームレスかつ省力化された開発プロセスを実現すると謳います。
さらにCloud Editorのリモートデバッグでは、動作確認やトラブルシューティングと並行して、複数の一体型ヘッドセットOculus QuestでWebVRコンテンツのテストが可能です。
オリジナルゲームを公開
同プラットフォームを用いたWebVRコンテンツの完成度を示す目的で、8th Wallはオリジナルのゲーム”ROVR RUN”を公開しました。原稿執筆時点ではOculus Browserに対応しています。
WebVRについては下記の記事でも取り上げています。
(参考)VRScout
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