3月2日、VRヘルスケア企業のXRHealthは1,000万ドル(約11.6億円)の資金調達を発表しました。本投資には台湾のHTCなどが参加しており、XRHealthはメタバース向けのバーチャルヘルスケアソリューションの拡大を目指します。
2016年創業、VRでの遠隔リハビリ等に取り組む
XRHealthは2016年創業のアメリカのスタートアップ。VRを用いた遠隔リハビリ治療を手掛けています。2021年6月にも900万ドルの資金調達を実施しているほか、今年1月にはHTCとの提携を開始し、VRヘッドセット「VIVE Focus 3」や「VIVE Flow」を用いたバーチャル診察ソリューションの医療機関向け提供を発表しました。
XRHealthは本調達に際し、これまで展開してきた「バーチャルクリニック」ソリューションを、世界中の患者と臨床医をつなぐよう拡大することで「ヘルスケア・メタバース」を確立すると述べています。また、XRHealthのプラットフォームはFDA(米国食品医薬品局)とCEに登録済みなため、主要な保険会社の多くを利用できるとのことです。
XR Health CEOのEran Orr氏は、「メタバースの仮想環境の中で、いつでも、どこからでもアクセスでき、リアルタイム分析に基づいて治療をパーソナライズし調整できる、新しい形の医療を創造しています」とコメントしました。
(参考)PR Newswire, Auganix.org