海外のXR関連メディアAR Insiderは、WebブラウザベースのARプラットフォームを開発する8th Wallの事例を元にしたレポートを発表しました。同社はWebを通して体験するAR(WebAR)について、「量的にも質的にも成長し続けている」と結論づけています。
最大規模のARプラットフォーム・WebAR
AR Insiderの調査部門・ARtillery Intelligenceによる最近の調査によると、WebARは全世界で31億台のデバイスに対応しており、これはあらゆるモバイルARプラットフォームの中でも最大の規模となっています。SnapchatやFacebook等を追う形でWebARが急速に普及していることを、8th Wallの以下のデータが裏付けているとしています。
多くのユーザーが体験
ブラジルの銀行BradescoがWebAR体験のテレビCMを流したところ、最初の5分間で25万人のユーザーが体験しました。また、ロシア最大の銀行SberbankはWeb ARプロモーションを実施した際に、100万人以上のユーザーセッションを得ました。そのうち94%のユーザーが友人とARでの体験を共有しました。
売上高の増加
ニューヨークのファッションブランド・KHAITEが行ったWeb ARキャンペーンでは、売上が400%増加し、顧客のエンゲージメント時間が4分以上増加しました。
約5分の平均滞留時間
ソニー・ピクチャーズの「Jumanji: The Next Level」のWeb ARプロモーションでは、ユーザーが5分以上ARに滞在しました。
今後も成長が期待されるWebAR
8th Wallの創設者兼CEOであるErik Murphy-Chutorian氏は「ウェブベースのARは、ブランドやマーケターにとって、アプリをダウンロードする必要がなく、どこにいても消費者を惹きつけることができるARの機会をもたらしました」とAR Insiderに述べています。
AR Insiderは結論として、WebARは成長を続けており今後も主要なプラットフォームとしての地位を維持し続けるだろうとしています。
(参考)AR Insider