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業界動向 2018.06.11

iOS12でAR機能強化、PSVR新作発表など – 週間振り返りVR/AR/MRニュース

先週はアップルの開発者カンファレンスであるWWDC2018があり、iOS搭載のAR機能ARKitのアップデートを発表するなど、ARに対する本格的な取り組みを強調しました。他にも「Rez Infinite」を手がけた水口哲也氏のPlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)向け最新作「TETRIS EFFECT」の新発表などが行われました。

バーチャルYouTuber(VTuber)関連では、大手製薬会社であるロート製薬が“バーチャルYouTuber社員”として「根羽清ココロ(ねばせいこころ)」を発表、活動をスタートしました。他にもバンダイの「アイカツ!」シリーズより「ナナ」が発表されるなど、大企業からも続々と新しいバーチャルYouTuberが参入しています。

本記事では、先週Mogura VRで掲載したニュースから注目記事をピックアップ。VR/AR/MRの「いま」を、皆さんにギュッと縮めてお届けします。

アップル、iOS12でAR機能強化 複数台同時体験が可能に

アップルは6月4日に開催された開発者イベントWWDC2018(Worldwide Developers Conference)の基調講演にて同社のソフトウェアの発表を行い、その中でiOSに搭載されているAR機能ARKitのアップデートARkit2.0を発表しました。

今回新たにAR向けの3Dモデル/アニメーションフォーマットとして「USDZ」のリリースを告知。Adobeのクリエイティブクラウドに対応し、画像や映像、テキストをすぐにARに出すことが出来るようになります。

AR機能を支えるフレームワークARKitは、iOS12にてARkit2へとバージョンアップ。顔認識の強化、3D物体検知や体験の共有などの機能を紹介。特に、複数人が同一空間でAR体験を共有できるシェアリング機能を強調しました。

【PSVR】テトリスを“感じる” 水口哲也氏最新作「TETRIS EFFECT」2018年秋発売

ゲームクリエイター水口哲也氏が率いるエンハンス・インクとザ・テトリス・カンパニーはPlayStation 4(PS4)向けの新作「TETRIS EFFECT」を発表しました。PlayStation 4 Pro、PlayStation VR(PSVR)に対応しており、発売は2018年秋を予定しています。

PSVR「Rez Infinite」で注目を集めたエンハンス・インクですが、今作ではパズルゲーム「テトリス」をリメイク。没入感の高い美しく幻想的な3Dの世界を再現します。時間を止める「ゾーン」と呼ばれるシステム、エフェクトやサウンドが異なる30以上のステージが用意されており、E3でさらなる詳細が期待されます。

「2022年までVRは年平均40%の成長」鍵を握る一体型デバイス

国際会計事務所のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、年次レポートにて「2022年には、米国市場では5,500万台以上のVRヘッドセットが使用されているだろう」という予測を示しました。PwCはVR市場が急速に売り上げを拡大すると期待を寄せており、今後5年間の年平均成長率は40%以上、2022年には72億ドル(約7,900億円)まで拡大するとの予測です。

技術があまりに新しすぎたこと、デバイスが高価だったことにより、VR市場は当初の伸びが期待を下回りました。今後は大手制作会社によるコンテンツの充実や、一体型ヘッドセットの開発が進むことにより、VRへのアクセスが容易になるとの見方を示しています。

ロート製薬がバーチャルYouTuber社員を発表 生放送も実施

ロート製薬株式会社は、バーチャルYouTuber社員「根羽清ココロ(ねばせいこころ)」を発表しました。「ロートの日」である6月10日に自己紹介や今後の展開についてライブ配信を行い、すでに6,000人以上のチャンネル登録者数を獲得しています。

「根羽清ココロ」は、ロート製薬でスキンケアを研究中する25歳のバーチャルYouTuber社員です。プロフィールによれば「大学時代からYouTuberとして活動しており、入社してからも続けていたところ、会社からロートの公式YouTuberにならないかと誘われ、今に至る」とのこと。今後は高校生の弟も登場する予定です。


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