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AR/MR 2018.06.05

アップル、iOS12でAR機能強化 複数台同時体験が可能に

アップルは、6月4日に開催された開発者イベントWWDC2018の基調講演にて同社のソフトウェアの発表を行いました。その中で、iOSに搭載されているAR機能ARKitのアップデートARkit2.0を発表しました。

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iOS12の紹介はARから

2018年秋にリリースされることが予想されるiOSの次期バージョンiOS12の機能紹介は、驚くべきことに最初はARから始まりました。

CEOティム・クック氏のあとに登壇したクレイグ・フェデリギ氏は、ARが楽しみ方も仕事も変えていくものだとARの意義に言及し、ARの機能の強化について言及しました。

ピクサーと新たなフォーマット「USDZ」

まずはAR向けのフォーマット「USDZ」の発表からスタート。ピクサーとともにARのための3Dモデルとアニメーションのフォーマットとしてリリースするとのことです。

このUSDZフォーマットにはAdobe社のクリエイティブツール・Adobeクリエイティブクラウドがネイティブ対応し、イラストレーターやフォトショップなどのアプリからUSDZフォーマットのファイルを書き出すことが可能になります。「画像や映像、テキストをすぐにARに出すことができる」とのこと。他にもAutodesk、Sketchfabなどが参加することを発表しています。

基調講演では、ウェブにあるUSDZ素材を3Dで見る例として、Fender社のギターをウェブサイトから現実に置いて購入の検討を行うことができるデモが行われました。

USDZフォーマットの詳細はこちら(PDF、英語)

公式「メジャー」アプリが登場

2017年秋にARKitが登場して以来、多くのアプリが登場したジャンルが「メジャー」です。正確にサイズを測定するためにアップル自身が公式の「メジャー」アプリをリリースするとのこと。自分で始点と終点を指定するだけでなく、写真の枠の大きさを自動で判定するなどの機能が搭載されています。

ARKit2ではシェアリング機能が搭載

AR機能を支えるフレームワークARKitは、iOS12にてARkit2へとバージョンアップします。ARkitの機能としては顔認識の強化、3D物体検知や体験の共有など5つの機能が紹介されました。

特に、複数人が同一空間でAR体験を共有できるシェアリング機能を強調しました。

例として、レゴ社のARアプリのデモが行われ、組み立てたレゴにiPadをかざすとそれを認識して遊べるアプリで、マルチプレイにも対応。2018年後半に配信されます。


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