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VRで採血の痛みを緩和、全米の病院へ治療用VRコンテンツ提供開始 – 起業家医師から見た医療×VRのいま

医療向けAR/VRは米国を中心に導入が進んでおり、活用範囲の規模と質の両面において進化を続けています。外科医等のトレーニング、手術のシミュレーション、リハビリ、疼痛や不安の軽減など、領域は拡大。AIとの組み合わせで医療機器として承認を得るなど、治療方法としての価値も高まっています。

本記事では医療向けAR/VRの今を、起業家医師の視点で切り取っていきます。

全米の病院へ治療用VRコンテンツ提供を開始

2019年4月30日、XRHealth(※旧VRHealth)は、自社VRコンテンツを全米の病院に提供すべくHealing Healthcare Systemsと提携した旨を発表しました。XRHealth社は医療施設にその主力製品である「VRHealth Platform」を提供します。

VRHealth Platformには、認知評価とトレーニング用のVRアプリや運動機能のVRアプリ、疼痛管理向けVRアプリなどが含まれます(アメリカ食品医薬品局/FDAに承認されたVRアプリも)。FDAに承認されたアプリでは、臨床医がリアルタイムで患者のデータを分析し、状態の確認が可能です。

XRHealth社はVRとAIを組み合わせた最先端の治療コンテンツを提供し、FDAのみならずEUでのCEマーク(EU加盟国の基準を満たす製品などに与えられるマーク)も取得している企業で、その動向は筆者も複数回レポートしています。今回提供される「VRHealth Platform」は治療支援ではなく治療ツールそのものであり、その分、医療機関が導入に慎重になることは十分予想されます。

一方のHealing HealthCare Systems社はリラクゼーションのために「C.A.R.E.チャンネル」を制作しており、この動画は全米1000以上の病院で放送されています。同社はリラクゼーションの効果を高めるべく、VRで滝や森の中などの自然環境を体験する「C.A.R.E VRx」を制作、提供しています。

Healing Healthcare Systemsは、25年にもわたり患者のリラクゼーションを促すプログラムを医療機関に提供し続けている企業です。その実績と医療機関からの信頼感は、「VRHealth Platform」が普及する上で大きな後押しとなることでしょう。

こちらのテーマについて、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:AUGANIX、2019年5月15日時点)

VRがあれば、注射の針も怖くない!

オーストラリアから、小児科向け医療VRについての報告です。12歳のKai君は、採血のたびに周囲を蹴ったり叫んだりと大騒ぎ。彼は年に2回の血液検査が必要ですが、その採血量は試験管12本にもおよびます。彼にとって採血時の針は恐怖の対象であり、血液検査をひどく怖がっていました。

彼の恐怖の対象だった採血は、Monash Children’s HospitalとRoyal Children’s Hospitalで行われたVRの臨床試験に参加したことで、大きく変わりました。採血中の子どもたちはVRデバイスを装着し、VR内で海の冒険を体験できる、というものです。

両病院の救急部と臨床検査部で点滴のライン確保や採血の処置を受けた4〜11歳の250人以上の子供たちが試験に参加。そして、VRを使用すると疼痛が41〜60%、不安が35〜45%、親の苦痛に対する評価が最大75%減少したのです。ほとんどの子供たちは次回の処置にもVRを使うことを希望しました。

小児疼痛専門医のSimon Cohen医師は、この結果は子供の疼痛管理におけるDistraction(気をそらすこと)のメリットを示していると述べています。Cohen氏は「過去の痛みの記憶は、その後の医療処置に感じる痛みに大きな影響を及ぼします(痛みをより強く感じる、など)。処置や治療の負担を軽減することは、不安や痛みを伴う治療が必要な子ども達とその親にとって大きな救いとなるのです。」と語っています。

これはBiPSEEが来週本格サービスを開始する予定の「BiPSEE医療XR」を体験したお子様や親御さん、医療機関と同じコメントであり、治療や処置に対する子供の不安と痛みを軽減することの重要性を強く感じます。同時に、必要とする方々に「BiPSEE医療XR」の存在がまだまだ届いていないことも痛感します。粘り強く発信を続け、サービスを届け、子ども達が治療や処置を笑顔で乗り越えることのできるよう支援していきたいと思います。

本トピックに関し、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:Guradian News、2019年5月15日時点)

Oculus Questが医療VRにもたらすインパクト

PCやスマホの不要な一体型のVRヘッドセットは、医療業界にとって画期的な技術となる可能性があります。5月21日に発売される「Oculus Quest」は、PC向けのOculus Riftが持つ強力な6DoFトラッキングと、既に発売されている一体型のOculus Goの快適さと持ち運びやすさを併せ持つ、理想的なVRデバイスです。

Karuna Labs社(疼痛管理治療VRを提供)とOsso VR社(外科トレーニングVRを提供)は、既にOculus Questの活用を進めています。Karuna Labs 社は、上下肢、頸部、腰部の慢性疼痛を患っている患者に個別の慢性疼痛管理プログラムを提供するツールとしてVRを活用してきました。家庭用で使うKaruna Homeと、診療所で使うKaruna Proの両方を提供しています。Osso VRは実際の手術の手順を練習できるVR空間を研修中の外科医に提供しています。VRの活用は、費用が嵩む上にトレーニングの機会が非常に限られる従来の方法に代わる、費用対効果の高い代替手段となっているのです。

PC向けVRのメリットと一体型VRのメリットを併せ持つOcclus Questへの期待は、極めて高いものがあります。より実際に近い体験を可能にする機能は素晴らしいと思いますが、ことDistractionに関しては、想像の余韻を持たせることにも意味があるのではないかと筆者は思います。「BiPSEE医療XR」を見ている子ども達の様子から感じるのです。

「BiPSEE医療XR」は単眼のスマホAR/VRなので、精緻な表現には限界があります。そのことが、子ども一人ひとりの想像力をかきたて、自分独自の没入を促しているようにも感じられるのです。「海」のシーンでいるはずのない「マンボウ」を見つけたり、「クリスマス」では描かれていないサンタを橇の上に見たりと、自分が創った想像の世界を深め夢中になることで高められるDistraction効果もあるのではないかと考えるのです。現時点では私の私見に過ぎませんが、将来的には「精緻ではない」故のDistraction効果について検証したいと考えています。

本取り組みについて、筆者オリジナル記事をFacebookにも掲載しています。よろしければこちらもぜひご覧ください。

(参考:VRScout、2019年5月15日時点)

 


BiPSEEでは、BiPSEE XR Updatesという筆者のオリジナルコラムを発信しています。本記事の詳細や補足情報は、BiPSEE XR Updates (https://www.facebook.com/bipsee.vr/)をご参照ください。BiPSEE XR Updatesの発信はTwitter(https://twitter.com/BiPSEE_VR)でお知らせしています。


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