VRを用いた企業向け研修導入支援・制作を行う株式会社エドガは、不安障害の治療にマインドフルネスの要素を取り入れたVRコンテンツの開発を開始しました。本プロジェクトは慶應義塾大学病院 精神・神経科の佐渡充洋医師チームとの連携による共同開発となります。
今回の取り組みは、不安障害のなかでも、パニック障害や広場恐怖を主な対象として行われます。不安や苦痛を克服するため、患者が恐怖を抱いている物や状況に対して、危険を伴うことなく直面させる治療法「曝露療法」の手法にVRを取り入れたプログラムです。
本コンテンツ開発により、パニック障害や広場恐怖などを持っている人達が苦手とされる場面(電車や閉じられた空間など)における対処能力の改善が、場所を選ばず行える可能性があるため、時間的コストなどの削減も期待されています。
マインドフルネスを取り入れ、自己肯定感を生む
本コンテンツ開発は、「マインドフルネス」の要素を取り入れるという点も特徴的です。マインドフルネスは瞑想から連想されるものだけでなく、「今、この瞬間の体験に気づいて、それをありのままに受け入れる態度および方法」とも言われています。
上記の考え方を前提に「不快な経験・感覚があっても大丈夫」という自己肯定感を生み、植え付けるためのトレーニングツールとして共同開発される予定です。
(参考)株式会社エドガ プレスリリース