HTCは、企業向けのアプリバンドル「VIVE XR Suite」をリリースしました。リモートワークやコラボレーション支援に役立つ、5つのアプリがセットになっており、ビジネス用途での導入を促します。
一度のサインインで5つのツールへ
「VIVE XR Suite」は、エンタープライズ向けのVRアプリケーションのバンドルです。ユーザーは一度サインインするだけで、下記5つのアプリを利用できます。
・VIVE Sync
利用するアプリ:VIVE Sync
用途:ミーティング・VIVE Campus
利用するアプリ:VirBELA
用途:バーチャルオフィス・VIVE Sessions
利用するアプリ:ENGAGE
用途:講義
・VIVE Social
利用するアプリ:VRChat
用途:SNS・VIVE Museum
利用するアプリ:Museum of Other Realities
用途:展示
無料機能が使えるバージョンの他、1アカウント当たり30ドル/月(年払いの場合は250ドル/年)からの定額利用プランも。またHTCによれば、複数アカウントを保有できるエンタープライズライセンスも用意されているとのこと。こちらの価格は要問合せとなっています。
アプリ内容には重複も
複数アプリの一括導入をメインに打ち出している「VIVE XR Suite」ですが、その内容には疑問符もあります。
一例を挙げると、アプリ間の機能にはかなり重複が見られます。2020年10月時点の公式Webサイトでも、「教育用途はVIVE Sync、VIVE Campus、VIVE Sessions」と複数のアプリを並べており、アプリと用途が一対一対応していません。確かにそれぞれが「教育用にも使える」ことは間違いないのですが、バンドルする意味合いがやや薄く感じるケースも多々ありそうです。
これについて、米メディアUploadVRは、「現状の『VIVE XR Suite』はまだ初期段階であるように思われる。我々は『VIVE XR Suite』から、個別アプリの総和以上の効果が得られる日を待つ必要がある」としています。
(参考)Road to VR
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