フェイスブックは、一体型VRヘッドセットOculus Quest対応のコラボレーションアプリを拡充します。新型コロナウイルス流行でリモートワークへのシフトが進む中、企業の生産性向上を後押しするものです。
2020年後半にアプリ増強
これは5月18日、Oculus Quest及びOculus Rift Sの発売1周年を記念する公式ブログの投稿で、フェイスブックが発表したものです。没入感の高いスペースでアバターを使いコミュニケーション、同僚とすぐそばで仕事をしているような環境を提供したいとしています。
2020年後半にコラボレーションツールアプリのラインナップを増やすとし、特に「Immersed」と「Spatial」の2つのアプリに言及しました。
アバター同士でスクリーン共有
「Immersed」は、VR空間で共同作業が可能なバーチャルコワーキングスペースです。仮想空間に最大5つのバーチャルスクリーンを追加し、チームメイトと共有しながら作業が行なえます。アバターを使って会話したり、ホワイトボードに書き込みを行うことも可能です。
すでにOculus Quest、Oculus Goに対応していますが、2020年夏にQuest向けのアップデートしたアプリをリリース予定。ヘッドセットとPCを接続し同時に2つのデバイスからアクセスしたり、作業空間のカスタマイズを行う等の機能が搭載されます。
クロスデバイスのバーチャルプラットフォーム
「Spatial」は、異なるデバイス間(クロスデバイス)でコミュニケーションが取れるコラボレーションプラットフォームです。最大で25~30人のユーザーが、ビデオやアバターを通じて同じ空間でコミュニケーションを取れる仕組み。3Dオブジェクトの操作や、バーチャルペンで空間に文字を書くといった動作も可能です。
原稿執筆時点(2020年5月19日時点)ではQuestサポートは個別対応ですが、”今後数ヶ月で”正式なアプリをリリースする、と述べまています。
新型コロナの様々なインパクト
新型コロナウイルス流行によるVR/AR業界への影響は、こちらの記事でも取り上げています。