HTCはVRヘッドセット「VIVE Focus 3」対応の新VRトラッカーとして、「VIVE Wrist Tracker」を発表しました。価格は129ドル(約1万5,000円)です。
「VIVE Wrist Tracker」は手首に装着するタイプのVRトラッカーで、バーチャル空間でプレイヤーの指先や肘の動きまでトラッキングできるとのこと。ユーザーが手首にトラッカーを装着した場合は、高周波IMUデータと高度な運動学モデルによってトラッカーの動作軌跡を予測できします。トラッカーを装着した手がトラッキングカメラの視界から外れても、その手の位置を予測可能で、道具を使ったVRトレーニングやVRスポーツなどに利用できます。
重さは63g。ワンボタンで簡単にペアリングできる機能も搭載されています。最大4時間の連続使用が可能で、USB-Cコネクターで充電できます。
またVR体験施設等では、テニスラケットや野球のバット、シューティングゲーム用の武器といったアクセサリーを追加できます(オブジェクト装着用のCADファイルを公開予定)。
「VIVE Business Streaming」を使用してPCの能力を活用する場合は、トラッカーオブジェクトや高度なハンドトラッキングのために使用できるとのこと。
「VIVE Focus 3」のソフトウェアがアップデート
また、VIVE Focus 3のソフトウェアのアップデートも発表されました。VIVE Wrist Trackerの発表にあわせてハンドトラッキング機能が追加されています。
またVIVE Focus 3がWiFi 6Eに対応し、6GHz帯での活用ができるようになりました(米国、英国、ドイツなどで間もなく利用可能)。さらに複数のVIVE Focus 3ヘッドセットをセットアップするためのバッチ設定ツールによるサードパーティ製MDMのインストールを自動化。将来的には、QRコードによるMDMプロファイルのセットアップも可能になる予定です。
VIVE Focus 3用の充電ケース&バッテリー充電器が登場
今回の発表にあわせて、VIVE Focus 3充電ケースとバッテリー充電器も発表されました。
充電ケースは防滴仕様のリジッドシェルデザインで、ハンドルとショルダーストラップ用のサイドクリップ(別売)が用意されています。VIVE Focus 3を複数台運ぶ場合は、チャージングケースを複数個重ねて使用できます。また前面にUSB-Cコネクタがあり、ヘッドセットとコントローラー一式をチャージングケース内に差し込むと、デバイスがすぐにペアリングされます。
またマルチバッテリー充電器は、VIVE Focus 3のバッテリーを最大4本まで同時に充電可能。120Wの電源アダプタと組み合わせれば、4つのバッテリーをフルスピードで充電できます。またバッテリーのLEDインジケーターで充電状態がすぐに分かります。
(参考)プレスリリース