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ハイエンドな一体型VRヘッドセットここにあり 「VIVE Focus 3」体験レポ

HTCは、2021年5月12日にVRヘッドセットVIVEシリーズの新製品を2機種発表しました。そのうちのひとつVIVE Focus 3は、一体型VRヘッドセット「VIVE Focus」シリーズの最新機種です。

「VIVE Focus」シリーズは法人向けVRデバイスとして登場しましたが、前世代機である「VIVE Focus Plus」から大きく様変わりしています。5K相当の画質と最大90Hzのリフレッシュレートを有しており、カタログスペックではフェイスブックの「Oculus Quest 2」をも凌駕する性能。このデバイスに注目している方も多いでしょう。

今回、Mogura VR Newsでは発売前の「VIVE Focus 3」をHTC NIPPONオフィスにて先行体験。その全容に迫ります。

本体部分は強度向上に加え、20%軽量化。着脱も簡単に


こちらがVIVE Focus 3の本体です。独特な丸みを帯びたフォルムの「VIVE Focus Plus」と比較すると、かなりスラッとした計上になっています。本体部分にはマグネシウム合金シャーシを採用、耐久性の向上と約20%の軽量化に成功しているとのこと。

ヘッドストラップは「VIVE Pro」シリーズ等と同様のダイヤルロック式。装着後も、自由にストラップの締め付け具合を調節可能です。

このダイヤルの直下に設けられたボタンは「クイックリリースボタン」。一度押すだけでヘッドセットを外すことができる新機能です。特に複数人にそれぞれ装着・体験してもらう場面でスムーズな着脱を行うために新設されたとのこと。

音声出力はフレームに搭載された指向性オフイヤースピーカー。装着者に聞こえる音声とは逆位相の音波を発生させることで、外部へ音漏れしにくいようになっています。この「音漏れ具合」は段階調整が可能で、逆に周囲にも音声が聞こえるような設定も可能です。

こちらは本体に搭載されているバッテリー。マグネット式で簡単に着脱可能となっており、充電がなくなっても新しいバッテリーに交換することで、ヘッドセットの稼働時間のロスを減らすことができます。

このバッテリーをどこに装着するかというと、後頭部の内側。

このように、後頭部にあるリアクッションの中に収まるようになっています。このクッションもマグネット式となっており着脱は容易。内側に設置されたバッテリーはカウンターウェイトも兼ねており、全体の重心バランスを均一にする役割を果たしています。


同様に、フロントクッションもマグネット式で着脱が可能です。フロントクッションもリアクッションも頭部に接する箇所であり、複数人での体験時には衛生面で気を遣う必要があります。これらの着脱を容易にすることで、交換やクリーニングが行いやすくなりそうです。

よくよく見るとこんなところにSDカードスロットが。

さらに正面部にも、脱着可能なカバーの内側にUSB-Cポートが隠れています。その直下にあるダイヤルはIPD(瞳孔間距離)調整ダイヤルで、ヘッドセットを装着したままIPD調整が可能となっています。


こちらはVIVE Focus 3用のコントローラーです。一目瞭然ではありますが、いわゆる「Oculus Touch」ライクなコントローラーです。グリップ部分が長めではありますが、使ってみた感触としてはOculus Touchコントローラーとそこまで大差はありません。ただし、こちらはバッテリー充電式となっています。

さらに、充電まわりの仕様にはひとつ画期的な要素があります。ヘッドセットには側面にひとつUSB-Cのポートが設けられているのですが……

なんと、このように接続することができます! ヘッドセット本体をコンセント経由で充電しつつ、ヘッドセットをハブとしてコントローラー充電までできるようになっているのです。「充電用のコンセントが足りない」というVR機器運用あるあるを、実にユニークな方法で解決しています。

デバイス仕様

ユニークな機構が盛りだくさんなVIVE Focus 3ですが、仕様の面でもユニークで、かつパワフルな要素が多くそろっています。

まず、基本スペックをVIVE Focus Plusと比較してみると、

解像度

リフレッシュレート

視野角

VIVE Focus Plus

片眼 1440 x 1600 ピクセル(合計 2880 x 1600 ピクセル)

最大75Hz

110度

VIVE Focus 3

片眼 2448 x 2448 ピクセル(合計 4896 x 2448 ピクセル)

最大90Hz

120度

と、各要素が大幅に向上しています。とりわけ解像度は同時発表されたVIVE Pro 2と同等の5K相当であり、一体VRヘッドセットとしては破格の数値となっています。

SoCには新たにQualcomm Snapdragon XR2を搭載しており、処理能力が大きく向上。また、Snapdragon XR2の搭載に合わせて、パフォーマンス維持のために銅板ヒートシンクと空冷ファンをあわせて搭載しています。さらに中心窩レンダリング機能(いわゆるフォービエイテッド・レンダリング)も実装されているため、ユーザーの視線が向いている箇所だけ高精細に映すことで、一体型VRヘッドセットであるにも関わらず5K解像度と90Hzリフレッシュレートを実現しています。


(フロントクッションを外した状態のVIVE Focus 3。レンズは湾曲の度合いが異なるものを2枚重ねで搭載しており、これによって120度の視野角を実現している)

トラッキング方式は、本体に4基搭載されたカメラによるインサイドアウト方式。基本操作は上でも紹介した通り専用コントローラーを用いますが、実は合わせて「ジェスチャーモード」(いわゆるハンドトラッキング機能)も搭載されており、これは発売直後のアップデートにて解禁されるとのことです。

さらに、「VIVE Businessストリーミング」という機能を使用することで、PCVRを動かすことも可能。有線ケーブルでの動作はもちろん、将来的にはWi-Fi 6もサポートする無線動作まで対応を予定しており、条件がそろっていれば、非常に快適なワイヤレスPCVRが実現するかもしれません。

なお、法人向けデバイスであるVIVE Focus 3とあわせて、法人向けソリューション「VIVE Business」もローンチされます。法人専用アプリマーケットの「VIVE Business AppStore」、 MDM(モバイルデバイス管理)ツールである「VIVE Businessデバイスマネジメントシステム」、300台までの複数デバイスの管理やサポートが行える「VIVE Businessトレーニン」など、法人用途でほしい機能が多く提供されるとのことです。

実際に体験してみてどうか?

今回の体験会ではデモ版のアプリケーションを体験しました。実装されていたのは主にメインメニューと数分のデモムービーなので、どちらかといえば総合的な使い心地が体験の焦点となります。

装着してまず驚かされたのはその装着感。後頭部のカウンターウェイトのおかげか、重心バランスの中央が頭頂部にちょうど乗っかるような感覚がありました。多くのVRヘッドセットは、大なり小なり顔面の方へ重心が偏ることが多いのですが、VIVE Focus 3にはそのようなことがほぼなく、非常に快適です。また、後頭部のリアクッションも絶妙なやわらかさで、良質なソファにもたれかかっているような感覚をおぼえました。

さらに装着のしやすさはVIVEシリーズならでは。頭部への装着はもちろん、IPD調整も行いやすく、装着しながらの微調整も行いやすいです。新設されたクイックリリースボタンも、素早くヘッドセットを外すために役立ちます。ダイヤルを逆に回して外すよりもずっと早く、そして簡単です。

画質や解像度も、スクリーンドアを意識するようなことはほぼなく、鮮明な映像を映していました。小さめの文字も問題なく読めるため、これは特に法人向けのトレーニングアプリなどで大きく役立つことでしょう。また、パススルーモードも体験したのですが、ヘッドセットを装着したまま歩き回れるくらいには外界を表示できていました。

コントローラーももちろん使い心地は良好。イヤーオフスピーカーからの音も心地よく、また、内蔵されている冷却ファンの音は全く聞こえませんでした。今回は体験コンテンツの兼ね合いもあってその性能をフルでは体験できなかったものの、総合的な使い勝手は非常に心地よいものでした。

ハイエンドで心地よい一体型VRヘッドセットの誕生

これまで筆者は多くのVRヘッドセットを体験してきましたが、VIVE Focus 3は、正直なところ誇張抜きで、これまで体験してきたどのVRヘッドセットよりも装着感が快適でした。頭のてっぺんでぴったりをバランスを取りつつ、頭部全体を絶妙なクッション具合で包んでくれる感覚は、もはや心地よいという域に差し掛かっています。

これだけ良質な装着感でありながら、5K相当の解像度と90Hzのリフレッシュレートまで担保している以上、間違いなく一体型VRヘッドセットとしては最高クラスのクオリティです。着脱のしやすさや、交換可能なバッテリーとフェイスクッションの存在もあり、とりわけ大人数に次々にVRを体験してもらうような場面においては、これ以上とない利便性を発揮するでしょう。

特に、VIVE Focus 3がユースケースとして想定している法人向けVRは、とりわけトレーニングの分野において導入が進みつつあります。当然ながらVRに親しみのない人が装着し、運用するケースが多く想定されるでしょう。VIVE Focus 3は、こうした場面における使い勝手のよさと、装着者の負担にならない構造が両立しており、「ビジネスVRの新時代」というキャッチコピーにふさわしい一台といえるでしょう。

なお、VIVE Focus 3は法人向けVRを主用途としていますが、コンシューマーでも購入できるようになるとのこと。確かにヨドバシカメラなどのECサイトで調べると、リスティングされており、個人購入ができる模様。Oculus Quest 2のように個人向けのコンテンツストアが充実しているようではないので、主にPCと接続してSteamVRのコンテンツを遊ぶマシンとして活躍するようになりそうです。

執筆:浅田カズラ


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