VAQSO Inc.は、VR体験に匂いを加えるデバイス「VAQSO VR」を開発しています。同社はこのデバイスについて「映像と匂いが連動することで、よりリアリティのあるVR体験を実現する」としており、“女性の香り”や“ラーメンの匂い”、変わったところでは“ゾンビの臭い”なども再現。全15種類の香りのカートリッジの中から、最大で同時に5種類まで取り付けて使用します。
先日、VAQSO社はフランスのアヌシーで開催されるアートフェス「Annecy Paysages 2019」にて、アーティストとコラボした香りのVRインスタレーション「Éden」を展示することを発表しました。
「Annecy Paysages 2019」は、フランス南東部の街アヌシーの広域を使ったアートフェスです。アーティストらが湖と山の間にあるアヌシーの街をインスタレーションで彩るイベントであり、7月6日から約2ヶ月間の開催となります。
パリのアーティストらとVRインスタレーションを共同制作
本アートフェスで展示される「Éden」は、アダムとイブのために神が設けた園であるエデンをテーマに構成された、最大5人が同時体験できるVRインスタレーション作品です。生命の誕生と繁栄を遂げるために、様々な自然と触れ合うことで多くの生態系を生み出す体験ができるアーティスティックな作品とのこと。
「Éden」は、多くのラグジュアリーブランドの香水を手掛ける調香師Francis Kurkdjian氏、舞台監督のCyril Teste氏、映画監督のHugo Arcier氏といったパリのアーティストらとVAQSO社が共同制作しています。
開発者キットが販売中
「VAQSO VR」デバイスは、VAQSO社が公開しているAPIを使用することで、匂いを切り替えたり消したりといったことも可能です。開発者用キットはVAQSOの直販サイトにて、121,740円(税込)で販売されています。