Home » Unity公式カンファ「Unite Tokyo 2019」講演情報が一部公開、医療×VR活用事例やVRアニメ制作ツールなど


セミナー 2019.07.18

Unity公式カンファ「Unite Tokyo 2019」講演情報が一部公開、医療×VR活用事例やVRアニメ制作ツールなど

2019年9月25日(水)と26日(木)に東京・台場にて開催される、ゲームエンジン「Unity」の国内最大のカンファレンスイベント「Unite Tokyo 2019」の講演情報が一部公開されました。

Unite Tokyoは、Unityの最新情報やノウハウ、実際の開発事例などの講演、ブース出展が行われる、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社による公式のカンファレンスイベントです。ゲームエンジンを開発しているスタッフも世界各地から来日し、Unityの機能解説をはじめ様々な講演が行われます。

昨年の「Unite Tokyo 2018」に関する記事はこちらから。

本記事では、執筆時点で公開されているVR関連の講演について紹介します。

VRアニメ制作ツールAniCast!!

「AniCast」は、自宅から一人でライブ配信できるシステムとしての開発と並行して、誰でもアニメを制作できるツールとして開発が進められています。VR空間に自らが入り、撮影環境の構築からキャラクターになりきっての演技、撮影までを行なうことができます。AniCastは「東雲めぐ」や「バーチャルジャニーズプロジェクト」に使用されています。

本公演では、2018年のUniteで講演したAniCastについて、アニメ制作ツールとしてさらに進化したシステムを解説。3DCGキャラクターのリアルタイムで生き生きとした表現、VRでの直感的な操作を実現するための知見を含めて、クリエイターのためのツールとしてのVRの今後の展望まで語られます。

登壇者:
近藤義仁氏(株式会社エクシヴィ 代表取締役社長)
室橋雅人氏(株式会社エクシヴィ ビジュアルディレクター)
狩野成太氏(株式会社エクシヴィ Unityエキスパートエンジニア)
吉高弘俊氏(株式会社エクシヴィ リードオーディオプログラマ)

Unity Japan Office 制作の裏側

本公演では、Unityのハイエンド向けレンダリングパイプライン「High Definition Render Pipeline(HDRP)」を用いて制作したUnity Japan Office バーチャルウォークスルーの、現地取材から完成に至るまでの工程や、Build-InパインプラインにはないHDRPならではの表現手法について紹介されます。

登壇者:
竹内一生氏(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社 エヴァンジェリスト)
小田桐貴司氏(株式会社積木製作 産業向けVRクリエイター)

手術革命がUnityから始まっている~VR活用事例と開発

VR/ARは医療分野での活用が進んでいます。本公演では、国内外の手術でのVR/AR活用事例や、発表者によるVR手術シミュレーターの開発について紹介されます。

本公演の登壇者である宮城智央氏は脳神経外科専門医ですが、C#言語によるプログラムを書き、「Unityの開発効率に関する様々な優れた恩恵によって、Oculus Touchによる実用的なVR手術シミュレーターを短期間で開発することができ、手術改善、国内外の学会発表・研究費採択・論文発表を達成しました」とのこと。講演ではそうした経験とUnityによる近未来の医療革命への展望が報告されるとのことです。

登壇者:
宮城智央氏(琉球大学医学部脳神経外科 医師・助教)

2日目のみ参加できるチケットが追加販売予定

「Unite Tokyo 2019」の2日間全ての講演を聴講できるチケットは完売状態ですが、9月26日のみ参加可能なチケット「Regular[DAY2 only]」が販売されることとなりました。販売開始は8月下旬の講演タイムテーブル発表の数日後に予定されています。

(参考)ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社 プレスリリース


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード